【保険薬局支援事業便り第2号】「在宅療養支援診療所が薬局に求める24時間対応については、その詳細は必ず確認すべき」

先月から新ブログ「保険薬局支援事業便り」の発信を開始しましたが、如何だったでしょうか。今月も田辺三菱製薬プロビジョン株式会社の営業担当が薬局支援の現場で感じた事や、薬剤師の皆さんにとってお役に立ちそうな情報をお届けしたいと思います。

『在宅療養支援診療所が薬局に求める24時間対応については、その詳細は必ず確認すべき』

在宅療養支援診療所に営業で訪問した際に、よく聞かれることのひとつに「御社(薬局店舗)は24時間対応できますか?」があります。これは在宅患者さんの対応で24時間365日、電話対応できるのか、配薬をお願いできるのか、ということを確認されていることなのですが、薬局側としては「しょっちゅう電話されても・・・」と、なんて答えたらいいか迷う場面かもしれません。

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新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

コロナ禍での3度目の年明けを迎えました。

国民の多くが感染防止への意識を維持しつつも、一部の新幹線の乗車率が100%を超えるなど、人流はコロナ禍以前に戻りつつあります。

その一方で、某機関が実施した意識調査(パンデミック下でみられる様になった習慣、例えばマスクをつける、他者と一定の距離をとる等)の結果では、「コロナ前と完全に同じ生活に戻る」と答えた人は、2割弱だったそうです。

また国外に目を転じると、中国がWithコロナへ政策を転換しました。先進各国から「周回遅れ」の対応と言われていますが、世界の動向に影響を与える事は間違いないでしょう。

この様な動向を概観する中で、私達には、この3年間で起きた本質的な変化を読み解き、前提となる考え方や行動を見直す事が求められている様に感じます。古からの教えである、

「変化するものが生き残る」

が骨身にしみる今日この頃です。

薬局業界においては、今春のオンライン資格確認の原則義務化を前提に、今月から電子処方箋の運用が始まります。これにより、薬剤師に期待される貢献領域は、これまで以上に対人業務(例:減薬を含む処方提案)へシフトすると言われています。また、医療事務においても、業務量の減少が見込まれる既存業務(例:レセプト入力)に替わる貢献領域の設計が求められます。

新たな機器やシステム導入と共に、一部の薬局が先行的に着手してきたこれらの課題は、今後、多くの薬局に求められる事となります。換言すれば、

「変化するもの(薬局・薬剤師)が生き残る」

を実現する為に向き合う課題です。

古の教えを実践する為には、職員の

1.マインド(環境に合わない無意識の思考・行動パターン)リセット

2.スキルセット(対人業務遂行の為に必要な能力や資質・経験の組み合わせ)

の2つが必須となります。

上記の様な認識の下、弊社では、

「持続可能な薬局経営」

の実現を目指し、この9年間で培ってきた薬剤師研修の経験・知見を踏まえ、課題解決をご支援させて頂きます。弊社へご期待ください。

今年も、宜しくお願い致します。

2023年1月5日

プラザコンサルティング株式会社
代表取締役 井関 健二

新年のご挨拶

年末年始休業のお知らせ

2022年も残すところわずかとなりました。今年も沢山のご縁を頂き、誠に有難うございました。今年は、ロシアによるウクライナ侵攻や安倍元首相の銃撃殺害事件、韓国ソウルでの雑踏事故…など、悲しいニュースがとても多くありました。

重苦しいニュースが続く中、師走になりW杯日本代表チームがドイツやスペインに歴史的勝利をおさめ、とても感動したことは記憶に新しいですね。日本代表チームの絶対に諦めない精神や粘り強いプレースタイルに、多くの国民が勇気づけられました。選手の多くが海外チームに所属しており、個々の様々な経験をチームプレーで活かせるなんて素晴らしい! 新世代たちの活躍に心躍りました。

弊社におきましても、変化する環境に真摯に向き合いながら、粘り強く地道にお客様の抱える課題解決のご支援をしてまいります。

新年明けて2023年1月より、新たに「オンライン公開講座」をスタートします。

「オンライン公開講座」は、自社での研修企画が難しいお客様からの多くのご要望にお応えするかたちで企画しました。ホームページ上にて詳細案内と申込受付をしておりますので、是非ともご覧ください。

来年もお客様の声に耳を傾けながら、よりよいご支援ができるよう努めてまいります。引き続き、弊社の活動にご期待下さい。

年末年始の休業期間は下記の通りです。

<年末年始休業期間:12月28日(水)~1月4日(水)>

新年は1月5日(木)より営業開始となります。

年末からは寒さも冬本番となり、コロナ感染のみならずインフルエンザ感染のリスクも高まる時期となります。くれぐれもお身体にお気をつけてお過ごし下さい。

来年も宜しくお願い致します。

年末年始休業のお知らせ

【保険薬局支援事業便り第1号】「多職種が集まる会議でも、主催者によって地域支援体制加算対象の会議にならないこともあるので、不安があれば厚生局に確認しましょう」

いつも弊社ブログ『「生き残る薬剤師」になる為に』をご覧頂きありがとうございます。

2015年10月に薬局ビジョンが発表されて以降、保険薬局では地域包括ケアへの積極的な参画を初めとし、対物業務から対人業務へのシフトが求められていることはご承知の通りです。弊社では保険薬局の処方元や他職種との連携構築に関するご支援を、田辺三菱製薬プロビジョン株式会社と営業協力・連携の下で行っています。

上記の活動を通じて、田辺三菱製薬プロビジョン株式会社の担当スタッフが薬局支援の現場で感じた事や、薬剤師の皆さんにとってお役に立ちそうな情報を発信していきたいと思います。

今後は「保険薬局支援事業便り」と題して月2回のペースで情報発信していきますが、今回はその第一弾として、以下の情報を共有したいと思います。

「多職種が集まる会議でも、主催者によって地域支援体制加算対象の会議にならないこともあるので、不安があれば厚生局に確認しましょう」

多職種が集まる会議のご案内は日々よくあることと思いますが、主催が地域包括支援センター、市町村、医師会、薬剤師会、等々あると思います。

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【保険薬局支援事業便り第1号】「多職種が集まる会議でも、主催者によって地域支援体制加算対象の会議にならないこともあるので、不安があれば厚生局に確認しましょう」

オンライン公開講座「かかりつけ薬剤師育成プログラム」のご案内

1年で1番慌ただしい季節となりました。クリスマスに年越しにお正月…と、せわしいながらも楽しいイベントも目白押しですね。

先日、久しぶりに近所の100円ショップで買い物をしましたところ、レジの様子がすっかり変わっていました。
以前は有人対応レジが2台だったのですが、6台のセルフレジコーナーに切り替わっていました。
レジ対応のスタッフが一人いて6台のセルフレジのサポートをしていました。
なるほど…今後はますます業務のデジタル化が進み、「人でなければならない業務」以外の仕事はなくなっていくのだなあ…、と強く実感した次第です(-_-;)

「誰にでもできる単純作業が自動化によって劇的に効率化され、浮いたリソースはより付加価値の高い業務に割り当てられる」、このことは急速にあらゆる業界で起きています。

薬局業界もしかり。
調剤ロボットの導入やITシステムの導入により、人間よりも速く正確な作業が可能となり、その分薬剤師は対人業務に注力できるようになりました。
「これで全て解決!万歳!」となればよいのですが、実際にはそうでもないとのお声もちらほら…。
肝心の対人業務の対応力向上が図れておらず、狙ったほどの成果にはまだまだ到達できていない企業は少なくないのではないでしょうか?

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オンライン公開講座「かかりつけ薬剤師育成プログラム」のご案内

12月度ウェビナー「薬局薬剤師に求められる力を開発する研修体系とは」のご案内

【日時】12月6日(火) 16時~17時
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_eAighP6RQMikSSeoQuG1QA

【参加費】無料

「選ばれる薬局を目指す」

多くの薬局・薬剤師が向き合う課題ではないでしょうか。地域包括ケアシステムの実現に向け、国は矢継ぎ早に規制緩和政策を立案・施行し、それと歩調を合わせる様に調剤報酬を見直しています。業界内の競争環境の激しさは増し、待ちの姿勢では適正利益の獲得すらままならない現状があります。

これらの変化に対応する為に、多くの薬局経営者は地域・患者から「選ばれる薬局づくり」に奔走されています。一方、地域から「選ばれる薬局」になる上で、在宅医療への積極的な参画を重点課題に掲げている店舗も多い様です。

この課題解決の為には、患者・利用者をはじめ、処方元・他職種と連携(対人業務)する際のコミュニケーション力が求められています。今後の薬剤師向け研修は、「薬学的専門性の向上」を大前提とし、上記の様な動向を踏まえ再設計する必要があるのではないでしょうか。

本ウェビナーでは、来年1月開催予定の弊社オンライン公開講座を

・企画した背景
・位置づけ
・全体像
・特徴

をご紹介しつつ、今後の薬局薬剤師に求められる力を開発する研修体系についてお話させて頂きます。

来期の教育計画をご検討頂く際のご参考に頂ければ幸いです。

皆様のお越しをお待ちしております。

12月度ウェビナー「薬局薬剤師に求められる力を開発する研修体系とは」のご案内

選ばれる薬局になる為に、まずは一歩踏み出す所から・・・

皆さんは、ご近所で今まで薬を処方してもらった薬局は何件くらいありますか?
私は、家族含めてここ5年間で10件程度の薬局にお薬を処方してもらいました。
耳鼻科に通院したとき、眼科に通院したとき、皮膚科、小児科、呼吸器内科、整形外科・・・。
その時々のシチュエーションによって、毎回同じ薬局にはならないことが多いですが、一度訪れた薬局の印象はかなり記憶に残っています。


●耳鼻科の門前薬局は、とても狭い薬局ですがアットホームな薬局でした。
子供連れ親子の来客も多く、たくさんの絵本が置かれていて、待ち時間で子供に絵本の読み聞かせが出来ました。
耳鼻科は何回も通い続けることも多いので、「続きは、次回ね」とか「今度はどの絵本にする?」などと子供と会話したのを思い出します。
薬の苦手な息子へ飲み方のアドバイスもいろいろ頂き、相談しやすかったです。

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「地域・患者から選ばれる薬局」になる為に

 日経DIプレミアム版2022・9月号で、弊社の御取引先の記事を見つけました。

 シーエスグループ(株)横須賀薬局―森のシティ薬局2号店は、昨年11月に在宅医療に特化する薬局として開局しました。森のシティ薬局から在宅医療部門を切り離す形での開局であり、処方箋応需枚数は320~330枚/月で、20~30枚の外来処方箋を除きその殆どが、在宅医療によるものだそうです。

 薬局長で管理薬剤師の鈴木さんは、調剤から往診同行、配達などの業務を三輪スクーターに乗り、一人でこなしているというから驚きです。森のシティ薬局からの応援も得ながらの活動とはいえ、相当なバイタリティと信念をお持ちのことと思います。

 鈴木さんは服薬コンプライアンスに気を使っているそうで、個人宅の場合は、あえて医師の往診とは異なる週の日に訪問したり、患者さんの服薬の様子を観察したりヒアリングしたり、時にはバイタルチェックも行いながら、データをもとに医師に処方提案することもあるそうです。薬剤師としての意見を聞いて頂ける様に、患者さんや介護職の方々との人間関係を築くことを大切に考えているそうです。

 本事例をお読み頂き、皆さんはどんな事を感じられたでしょうか。

 本事例は、「対人業務」を期待される薬剤師のあるべき姿として、疑いの余地はありません。その一方で、「一(いち)薬剤師」の(属人的な)領域に留まる事なく、薬局の(集団的な)領域に昇華させ、地域から「選ばれる薬局」を目指す必要性を感じました。

 では、「選ばれる薬局」になる為にどのような取組みをすればよいのか?何から手をつけていけばよいのか?ゼロサムゲームが繰り広げられている今日の薬局業界において、すでに成果を上げている薬局がある一方で、苦戦している薬局も多いかと思います。

 そこで、弊社ホームページ「ウェビナー動画」に、「選ばれる薬局」になる為の意識改革~行動変容のヒントをまとめた

 6.地域・患者から選ばれる薬局になる為に必要な4つの力(動画4本)
  https://www.ptc.co.jp/pharmacist/movie/index.html

を掲載致しました。ご視聴頂いた薬局経営者、エリアマネージャー、薬局長の皆様から、多くの反響を頂いております。

ご関心がございましたら、是非、弊社ホームページ上にてご閲覧頂ければ幸いです。

「地域・患者から選ばれる薬局」になる為に

「地域・患者から選ばれる薬局」になる為に必要な4つの力

9月になり、時々、鈴虫の鳴き声を耳にするようになりました。
今年の夏は、天候も気温も目まぐるしく変化し、「8月の真夏感」をあまり感じられなかったなあ…、と少し寂しく思います。
世界中が異常気象で、過去の想定を覆されることばかりです。
気候だけではありません…。
今年に入って、ウクライナ侵攻もあり、世界情勢も激しく変動しています。
そしてまた、日本の経済情勢も混沌としております…。

2021年度の薬局の倒産件数は23件で、過去最多を記録しました。               
新型コロナの流行が始まった2020年から急増し、ずっと高止まりしています。
経営環境の悪化を背景に、大手チェーンによる中小薬局のM&Aも進んでおり、2021年度は36件のM&Aがありました。(日本経済新聞2022/6/10記事より)

大手と比較すると、中小薬局は薬剤師の従業員が少なかったり、在宅訪問などのかかりつけ薬局業務に手が回らなかったり、といった背景も影響しているものと思われます。
中小薬局の経営者の皆様からのご相談では、

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「地域・患者から選ばれる薬局」になる為に必要な4つの力

在宅医療に関する薬局の現状と課題

連日、高校野球の熱戦が繰り広げられており、全力でプレイする球児達の姿に勇気づけられております(⌒∇⌒)。野球の面白さのポイントは様々あるかと思いますが、そのひとつが「チームプレイ」であること。9人がそれぞれに役割を果たしながら、自チームの為ににいかに貢献できるか?が、勝敗を決めるので、ドラマティックな展開がとても多く感動的なシーンをたくさん目にします。

最近、薬局業界の皆様がとても力を入れられている、地域連携・医療機関連携などのテーマも、まさしく野球と同じだなあ…などと思います。

ここ数年で、薬局・薬剤師の守備範囲は大きく広がり、薬学の専門性以外の知識やスキルも求められる様になってきました。あまりにも急激な環境変化に躊躇してしまいますが、立ち止まっている暇もありません。恐らく、激しい環境変化に直面している薬局・薬剤師さんは、今はとてもご苦労されていることと思いますが、薬局薬剤師に対する患者さんや地域住民の認識や期待が大きく変化するのは、そう先の事ではないのでは?と、この頃は感じております。

といいますのも、地域医療、特に在宅医療においては、二極化(在宅診療医と密に連携をとる薬局とそうでない薬局)の様相を呈しているからです。

「在宅医療に薬局が関与していく為には、何から着手していったらよいのか?」

最近では二極化を直視する薬局幹部から、この様なご相談を頂く事が増えています。

そこで、6月、7月に『在宅医療に関する薬局の現状と課題』と題したウェビナーを実施し、多くの反響を頂きました。

弊社ホームページの「ウェビナー動画」内(3.保険薬局支援事業 https://www.ptc.co.jp/pharmacist/movie/index.html

に、上記ウェビナーの一部を掲載致しました。

在宅医療を推進していく際にお役立て頂ける内容となっておりますので、是非覗いて頂ければと思います。