【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第5号】「多職種連携の際の一丁目一番地とは」

弊社「かかりつけ薬剤師育成プログラム」オンライン公開講座~次回(4月15日(土)14時開始)のテーマは、

「多職種連携の際のコミュニケーション研修」(案内ページ:https://www.ptc.co.jp/pharmacist/seminar-humanskill-4.html?kind=1

を予定しております。講座内容の一部をご案内させていただきます。

「薬剤師・薬局が調剤業務のみを行い、地域で孤立する存在ではなく、かかりつけ医を始めとした多職種・他機関と連携して地域包括ケアの一翼を担う存在となる」(~患者のための薬局ビジョン~厚労省H27.10))

薬局ビジョンを具体的に実践していく為に、弊社「多職種連携の際のコミュニケーション研修」では、

 ①多職種の効果的な連携のコツ
 ②多職種間での効果的なコミュニケーションのコツ

の2点をお伝えします。

今回は、 ①多職種の効果的な連携のコツについてご紹介させて頂きます。

「ケアマネージャーさんとの連携がなかなかうまくいかない・・・」

というお話をよくお聞きします。事情を詳しくお聞きしてみると、薬剤師とケアマネージャーの考えや課題認識が異なるケースが多い様です。

例えば、在宅患者の服薬援助の進め方について薬剤師とケアマネージャーが相談している場面。

薬剤師は「服薬コンプライアンスの向上」を第一義と考える一方で、ケアマネージャーは「自身の業務負荷の軽減」について課題認識があったとします。この様な場合、薬剤師の考えのみを前提にして連携しようとしても、ケアマネージャーからは怪訝な顔をされるばかりです。(しかし、多くのケアマネージャーは担当患者の服薬上の悩みを抱えており、薬剤師として貢献できることは沢山あります。)

では、この状況を打開する為にはどうすれば良いでしょうか。

結論からお伝えしますと、薬剤師、ケアマネージャーが共通の目標(例:担当患者さんが6カ月後に○○の状態に回復している。)を持つ事であり、これが多職種連携の際の一丁目一番地です。共通の目標が出来れば、双方が納得できる役割分担や手順(一丁目二番地・三番地・・・)が見えてくるものです。

本研修では、他職種間で共通の目標を持つ事の重要性を、実習を通じて体験的にご理解頂きます。

◆本研修参加者のお声(一部抜粋)

「グループワークを通じて、共感的理解や目標の設定など、日常業務に落とし込める内容が多く、多職種との連携だけでなく店舗内・店舗外スタッフとのコミュニケーションにも活かせる内容だった」

「ケアマネさんと話すときなど、薬剤師の目線でしか話していなかった可能性があるので、きちんと目標を定めたうえで報告書などを記載していこうと思った」

本研修は、薬剤師が多職種連携の一員として期待されていると認識しているものの十分に活動に移せていない方々へ、「多職種連携の際のコミュニケーション」の考え方・実践ポイントを、体験的に理解して頂く内容となります。