【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第2号】「患者さんの気持ちに寄り添いつつ自分が伝えたい事を伝える為には、伝える言葉の順番を工夫する」

弊社「かかりつけ薬剤師育成プログラム」が、今年からオンライン公開講座としても受講できるようになりました。次回2月18日(土)14時からは「気持ちに寄り添うコミュニケーション研修」(案内ページ:https://www.ptc.co.jp/pharmacist/seminar-humanskill-2.html?kind=1)の開催を予定しております。講座内容の一部を「かかりつけ薬剤師育成プログラム便り」としてご案内させていただきます。ご検討にお役立て頂けたら幸いです。

「新しくこちらにお店出されたんですよね。この辺りの事、ご存知ない事も多いでしょ。昔この辺りはね・・」

当薬局にお越し頂いたご高齢の患者さんから、服薬指導後に話し掛けられました。地域に根付いた店舗を目指す私達薬剤師にとって、その患者さんのお話しは参考になる事ばかりです。

しかし、その後店内が投薬待ちの患者さんで混雑してきた状況の中で、どの様に対処すべきか・・“気持ちに寄り添う”には患者さんとのお話しにお付き合いすべきなのか・・。ご高齢の患者さんへ、

「今度またお話し聴かせて頂けますか?」

と話しを取り止め、お待ちになられている他の患者さんの対応をしたいものです。しかし、それでは私達の都合という印象を与え、患者さんの気持ちに寄り添うコミュニケーションとは言えないかも知れません。

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【保険薬局支援事業便り第3号】「保険薬局が介入していない個人在宅について、まずはケアマネージャーさんに確認してみることが応需につながる」

12月から新ブログ「保険薬局支援事業便り」の発信を開始しましたが、如何だったでしょうか。今月も田辺三菱製薬プロビジョン株式会社の営業担当が薬局支援の現場で感じた事や、薬剤師の皆さんにとってお役に立ちそうな情報をお届けしたいと思います。

『保険薬局が介入していない個人在宅について、まずはケアマネージャーさんに確認してみることが応需につながる』

個人在宅の方で、保険薬局が介入していないケースは多々見受けられると思いますが、この場合、お薬はご家族かヘルパーさんが取りに行かれています。その中には、服薬コントロールが出来ていないケースもあり、その際は在宅診療医師またはケアマネージャーさんが保険薬局の介入の判断をしているのではないかと思われます。そこで、あるケアマネージャーさんに聞いてみたところ、多くの場合はケアマネージャーさんがその必要性を判断し、保険薬局を選定しているようです。

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【保険薬局支援事業便り第3号】「保険薬局が介入していない個人在宅について、まずはケアマネージャーさんに確認してみることが応需につながる」

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第1号】「患者さんの気持ちに寄り添う秘訣~興味・関心の限界を超える~」

弊社「かかりつけ薬剤師育成プログラム」が、今年からオンライン公開講座としても受講できるようになりました。次回2月18日(土)14時からは「気持ちに寄り添うコミュニケーション研修」(案内ページ:https://www.ptc.co.jp/pharmacist/seminar-humanskill-2.html?kind=1)の開催を予定しております。講座内容の一部を「かかりつけ薬剤師育成プログラム便り」としてご案内させていただきます。ご検討にお役立て頂けたら幸いです。

「お父さん、息子さんにはお風呂あがった後にシッカリと声掛けてください」

点鼻薬を息子に投薬してもらった際に、薬剤師さんより受けたメッセージです。投薬台に呼ばれた際にその薬剤師さんから受けた最初の質問は、

「前回お出しした点鼻薬はまだ残っていますか?」

でした。適切に答える事のできない私は、待合室で任天堂スイッチに興じる中学生の息子に

「点鼻まだあるの?」

と尋ね、目線合わせずに、

「まだあるよ」

と息子が返事をしました。質問いただいた薬剤師さんに

「みたいです」

と伝えたところ、冒頭のメッセージ「お父さん、~シッカリ声を掛けて下さい」を受けたわけです。そのメッセージはその通り「正論」でしょう。推測ですが、少し受診間隔が空いてしまっている我々に対しての示唆であったと思います。

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【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第1号】「患者さんの気持ちに寄り添う秘訣~興味・関心の限界を超える~」

かかりつけ薬剤師になって欲しい人

2023年1月のカレンダーが早くも残すところ数日となってきました。日照時間もだんだんと長くなり、春の到来が待ち遠しいこの頃ですね。

先日、実家の70代の母から電話がありました。

「認知症検査を病院でしてきたんだけど、脳の状態は良好で心配はいらない、とお医者さんに言われたよ。ただ、「気になるなら、認知症予防の為にお薬を飲んでみたらいかがですか?」と言われ、お薬をもらったんだけど、飲まなきゃいけないのかしら?薬局でお薬を処方してもらう時に薬剤師の人に「あー、このお薬ですか…」と言われたのが少し気になるんだよね?」とのこと。

私は、すぐに友人の薬剤師に事情を話して相談しました。友人の薬剤師は、前職は製薬メーカのMRをしていたので、お薬のことはとても詳しくて、いつも丁寧に相談にのってくれるのです。

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【保険薬局支援事業便り第2号】「在宅療養支援診療所が薬局に求める24時間対応については、その詳細は必ず確認すべき」

先月から新ブログ「保険薬局支援事業便り」の発信を開始しましたが、如何だったでしょうか。今月も田辺三菱製薬プロビジョン株式会社の営業担当が薬局支援の現場で感じた事や、薬剤師の皆さんにとってお役に立ちそうな情報をお届けしたいと思います。

『在宅療養支援診療所が薬局に求める24時間対応については、その詳細は必ず確認すべき』

在宅療養支援診療所に営業で訪問した際に、よく聞かれることのひとつに「御社(薬局店舗)は24時間対応できますか?」があります。これは在宅患者さんの対応で24時間365日、電話対応できるのか、配薬をお願いできるのか、ということを確認されていることなのですが、薬局側としては「しょっちゅう電話されても・・・」と、なんて答えたらいいか迷う場面かもしれません。

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【保険薬局支援事業便り第2号】「在宅療養支援診療所が薬局に求める24時間対応については、その詳細は必ず確認すべき」

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

コロナ禍での3度目の年明けを迎えました。

国民の多くが感染防止への意識を維持しつつも、一部の新幹線の乗車率が100%を超えるなど、人流はコロナ禍以前に戻りつつあります。

その一方で、某機関が実施した意識調査(パンデミック下でみられる様になった習慣、例えばマスクをつける、他者と一定の距離をとる等)の結果では、「コロナ前と完全に同じ生活に戻る」と答えた人は、2割弱だったそうです。

また国外に目を転じると、中国がWithコロナへ政策を転換しました。先進各国から「周回遅れ」の対応と言われていますが、世界の動向に影響を与える事は間違いないでしょう。

この様な動向を概観する中で、私達には、この3年間で起きた本質的な変化を読み解き、前提となる考え方や行動を見直す事が求められている様に感じます。古からの教えである、

「変化するものが生き残る」

が骨身にしみる今日この頃です。

薬局業界においては、今春のオンライン資格確認の原則義務化を前提に、今月から電子処方箋の運用が始まります。これにより、薬剤師に期待される貢献領域は、これまで以上に対人業務(例:減薬を含む処方提案)へシフトすると言われています。また、医療事務においても、業務量の減少が見込まれる既存業務(例:レセプト入力)に替わる貢献領域の設計が求められます。

新たな機器やシステム導入と共に、一部の薬局が先行的に着手してきたこれらの課題は、今後、多くの薬局に求められる事となります。換言すれば、

「変化するもの(薬局・薬剤師)が生き残る」

を実現する為に向き合う課題です。

古の教えを実践する為には、職員の

1.マインド(環境に合わない無意識の思考・行動パターン)リセット

2.スキルセット(対人業務遂行の為に必要な能力や資質・経験の組み合わせ)

の2つが必須となります。

上記の様な認識の下、弊社では、

「持続可能な薬局経営」

の実現を目指し、この9年間で培ってきた薬剤師研修の経験・知見を踏まえ、課題解決をご支援させて頂きます。弊社へご期待ください。

今年も、宜しくお願い致します。

2023年1月5日

プラザコンサルティング株式会社
代表取締役 井関 健二

新年のご挨拶

年末年始休業のお知らせ

2022年も残すところわずかとなりました。今年も沢山のご縁を頂き、誠に有難うございました。今年は、ロシアによるウクライナ侵攻や安倍元首相の銃撃殺害事件、韓国ソウルでの雑踏事故…など、悲しいニュースがとても多くありました。

重苦しいニュースが続く中、師走になりW杯日本代表チームがドイツやスペインに歴史的勝利をおさめ、とても感動したことは記憶に新しいですね。日本代表チームの絶対に諦めない精神や粘り強いプレースタイルに、多くの国民が勇気づけられました。選手の多くが海外チームに所属しており、個々の様々な経験をチームプレーで活かせるなんて素晴らしい! 新世代たちの活躍に心躍りました。

弊社におきましても、変化する環境に真摯に向き合いながら、粘り強く地道にお客様の抱える課題解決のご支援をしてまいります。

新年明けて2023年1月より、新たに「オンライン公開講座」をスタートします。

「オンライン公開講座」は、自社での研修企画が難しいお客様からの多くのご要望にお応えするかたちで企画しました。ホームページ上にて詳細案内と申込受付をしておりますので、是非ともご覧ください。

来年もお客様の声に耳を傾けながら、よりよいご支援ができるよう努めてまいります。引き続き、弊社の活動にご期待下さい。

年末年始の休業期間は下記の通りです。

<年末年始休業期間:12月28日(水)~1月4日(水)>

新年は1月5日(木)より営業開始となります。

年末からは寒さも冬本番となり、コロナ感染のみならずインフルエンザ感染のリスクも高まる時期となります。くれぐれもお身体にお気をつけてお過ごし下さい。

来年も宜しくお願い致します。

年末年始休業のお知らせ

【保険薬局支援事業便り第1号】「多職種が集まる会議でも、主催者によって地域支援体制加算対象の会議にならないこともあるので、不安があれば厚生局に確認しましょう」

いつも弊社ブログ『「生き残る薬剤師」になる為に』をご覧頂きありがとうございます。

2015年10月に薬局ビジョンが発表されて以降、保険薬局では地域包括ケアへの積極的な参画を初めとし、対物業務から対人業務へのシフトが求められていることはご承知の通りです。弊社では保険薬局の処方元や他職種との連携構築に関するご支援を、田辺三菱製薬プロビジョン株式会社と営業協力・連携の下で行っています。

上記の活動を通じて、田辺三菱製薬プロビジョン株式会社の担当スタッフが薬局支援の現場で感じた事や、薬剤師の皆さんにとってお役に立ちそうな情報を発信していきたいと思います。

今後は「保険薬局支援事業便り」と題して月2回のペースで情報発信していきますが、今回はその第一弾として、以下の情報を共有したいと思います。

「多職種が集まる会議でも、主催者によって地域支援体制加算対象の会議にならないこともあるので、不安があれば厚生局に確認しましょう」

多職種が集まる会議のご案内は日々よくあることと思いますが、主催が地域包括支援センター、市町村、医師会、薬剤師会、等々あると思います。

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【保険薬局支援事業便り第1号】「多職種が集まる会議でも、主催者によって地域支援体制加算対象の会議にならないこともあるので、不安があれば厚生局に確認しましょう」

オンライン公開講座「かかりつけ薬剤師育成プログラム」のご案内

1年で1番慌ただしい季節となりました。クリスマスに年越しにお正月…と、せわしいながらも楽しいイベントも目白押しですね。

先日、久しぶりに近所の100円ショップで買い物をしましたところ、レジの様子がすっかり変わっていました。
以前は有人対応レジが2台だったのですが、6台のセルフレジコーナーに切り替わっていました。
レジ対応のスタッフが一人いて6台のセルフレジのサポートをしていました。
なるほど…今後はますます業務のデジタル化が進み、「人でなければならない業務」以外の仕事はなくなっていくのだなあ…、と強く実感した次第です(-_-;)

「誰にでもできる単純作業が自動化によって劇的に効率化され、浮いたリソースはより付加価値の高い業務に割り当てられる」、このことは急速にあらゆる業界で起きています。

薬局業界もしかり。
調剤ロボットの導入やITシステムの導入により、人間よりも速く正確な作業が可能となり、その分薬剤師は対人業務に注力できるようになりました。
「これで全て解決!万歳!」となればよいのですが、実際にはそうでもないとのお声もちらほら…。
肝心の対人業務の対応力向上が図れておらず、狙ったほどの成果にはまだまだ到達できていない企業は少なくないのではないでしょうか?

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オンライン公開講座「かかりつけ薬剤師育成プログラム」のご案内

12月度ウェビナー「薬局薬剤師に求められる力を開発する研修体系とは」のご案内

【日時】12月6日(火) 16時~17時
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_eAighP6RQMikSSeoQuG1QA

【参加費】無料

「選ばれる薬局を目指す」

多くの薬局・薬剤師が向き合う課題ではないでしょうか。地域包括ケアシステムの実現に向け、国は矢継ぎ早に規制緩和政策を立案・施行し、それと歩調を合わせる様に調剤報酬を見直しています。業界内の競争環境の激しさは増し、待ちの姿勢では適正利益の獲得すらままならない現状があります。

これらの変化に対応する為に、多くの薬局経営者は地域・患者から「選ばれる薬局づくり」に奔走されています。一方、地域から「選ばれる薬局」になる上で、在宅医療への積極的な参画を重点課題に掲げている店舗も多い様です。

この課題解決の為には、患者・利用者をはじめ、処方元・他職種と連携(対人業務)する際のコミュニケーション力が求められています。今後の薬剤師向け研修は、「薬学的専門性の向上」を大前提とし、上記の様な動向を踏まえ再設計する必要があるのではないでしょうか。

本ウェビナーでは、来年1月開催予定の弊社オンライン公開講座を

・企画した背景
・位置づけ
・全体像
・特徴

をご紹介しつつ、今後の薬局薬剤師に求められる力を開発する研修体系についてお話させて頂きます。

来期の教育計画をご検討頂く際のご参考に頂ければ幸いです。

皆様のお越しをお待ちしております。

12月度ウェビナー「薬局薬剤師に求められる力を開発する研修体系とは」のご案内