「それって、世代間ギャップの問題なの?」
最近、ベテラン薬剤師さんから
「20代、30代の若い世代との世代ギャップを感じてモヤモヤする」
というお声を、よくお聞きします。
「患者に寄り添う姿勢など綺麗ごと。寄り添う必要性を感じない。」
「薬局業務が忙しくなるから施設の仕事はしたくない。」
「患者宅に行くのは面倒なので、在宅の仕事はやりたくない。」
といった考えの若手薬剤師が増えてきたように感じる・・・というお話です。
皆さんの薬局ではいかがでしょうか?
私はこの話を聞いて、自分の若かりし頃(営業職に就いていた頃)をを思い出しました。
「提案意義が感じられないので、このイベントは顧客に案内したくないです!」
と当時の上司に食って掛かった事があります。当時の社長が、発案したイベントがあり、それは先行投資の全社挙げてのプロジェクトな為、絶対に成功させる必要がありました。
当時、営業社員の多くが
「こんなもの、顧客は求めていない!」
「社長の方針・戦略は間違っている!」
などと愚痴をこぼしていて、経営批判に傾きかねない状況でしたが、私の直属の上司に言われた言葉で「ぐうの音」も出なくなりました。
上司に諭されたこととは…
「君はこの会社と雇用契約してお給料をもらっているよね。君の気持ちも分からなくもないよ。でも、社員として働くということは「会社の方針・戦略」に沿って業務遂行する義務があるんだよね。だから、批判するのは簡単だけど、経営者には経営者の意図がある。恐らく今回の企画は「●●・・・」という意図があって、あえて企画している。だから気が乗るか乗らないかは別の話として、提案する義務が君にはあるよね。どうしてもそれが嫌だ!というのなら、雇用契約を解除するしかないよ。」
自分では顧客視点の営業を目指していたつもりだったけれど、それ以前に、
「一企業人であり、組織の一員」
であること。その視点が抜けていたな、と感じたのをよく覚えているのです。
「限定合理性」
という言葉があります。
自分の認識している情報の範囲で、合理的であろうとする性質を指すそうですが、外部への情報のアンテナが低いと、新しい事を後ろ向きに捉えがちになります。
薬局運営においては、今まさに変革(例:点分業から面分業・在宅へ)期そのもので、混沌とした状況下でも「新たな業務の試み」(面分業や在宅の推進)にチャレンジする必要があります。
ですから、是非、薬局長クラスの方々には、「店舗の道しるべ」を若手社員にナビゲートして頂きたいと思います。
具体的には、「世代ギャップ」を感じたとしても、経営者の視点、言い換えると経営者が認識している外部の変化や見通しを理解した上で、「店舗の道しるべ」を明確にし、「店舗の道しるべを進む為に必要な業務」を徹底させることが大事です。会社の方針の背景や目的を理解、納得している店舗には、活気が出てきます。活気のある店舗は、地域医療の中でどんどんと認知される様になります。
「道しるべの作り方が分からない…」
という皆様。ご安心ください。弊社では「道しるべ」創りを伴走します。
詳しくは、弊社ホームページにてご案内しております。
※お問い合わせはホームページから随時受付中。
『変革期のリーダーシップ開発プログラム』(7つのメッセージ)
1.薬局業界は変革期を迎えている
2.立地以外の特徴のある店創りの必要性
3.一方、現場は環境変化を認識出来ていない
4.新たな事への「やらされ感」や「抵抗感」
5.AMや薬局長に求められる「変革期のリーダーシップ」
6.変革期のリーダーシップとは
7.変革期のリーダーシップ開発プログラムとは