寒暖差の激しい日が続いていますね。
今年も早いもので師走目前となりました。1年を振り返る大切な時期でもありますね。
弊社の1年を振り返りますと、今年は「薬局長研修」(エリアマネージャー・幹部を含む)のご依頼がとても多かった(累計参加者1,000名超)です。薬局の要人材である薬局長は、変革期の店舗運営(面分業・在宅の推進)の舵取りを任されています。
とはいえ、多くの薬局長は、この方法を知りません。(学ぶ機会が提供されてこなかった為)
面分業を推進する為には、薬局長が
・2次医療圏の動向を適切に把握し
・地域から選ばれる店舗像、その実現の為の取り組みを示す事で、
・店舗スタッフを動機づけする為の手法
を学ぶ必要性が高まっています。薬局の生き残りをかけた競争が激化している今、地域のなかで存在感を発揮し選ばれる必要があります。
・「変われる薬局」となって選ばれるか
・「変われない薬局」のまま経営が厳しくなるのか
岐路に立たされているのが現状です。
ですから、薬局長研修のご依頼が増えているのは、薬局経営者の健全な危機感の表れだと思います。
弊社講師が、薬局長研修で「店舗課題」についてお尋ねすると、
「医師から「服薬情報提供は要らない」と断られ、服薬情報提供ができていない」
「薬局の在宅介入を他職種へ周知出来ていない為、居宅在宅件数を増やすことができていない」
「患者情報を十分に聴取出来ていない為、外来服薬支援ができない」
などの声をお聞きします。
では、各課題について店舗での解決策を検討しているか?といえば、そういうわけでもありません。日々の外来や施設業務に追われる場合が殆どです。
研修の中では、「原因分析の必要性」(真因を探る)ということをお話しています。
具体的には、
「服薬情報提供の件数が増えない」 → 対策:服薬情報提供の件数を増やす
(問題を裏返しただけの対策)
とするのではなく、下記の様に
→「患者情報が少ない」
→「TFが出来ていない」
→「服薬指導時にTFの確認が出来ていない」
→「外来を早く回す事に意識がある」
→対策:スタッフ間で服薬情報提供の意義を話し合う
(真因を裏返した対策)
と原因分析を進め、問題の引き金(原因)、原因の親玉である真因を特定し、具体的な対策を講じる必要性についてお話しています。
問題を裏返した対策では現場スタッフの意識も行動も変わりません。
「慣性の法則」※が働いてしまうのです。
(※ニュートンの第一法則とも呼ばれ、以下の定義がなされています。→「慣性」=物体に外から力が働かない、または力が釣り合っている場合、そのままの状態が続く。)
つまり、
「外部からの圧力が働かなければ、静止した物体は静止し続け、運動している物体は同じ速さで同じ運動を続ける」
組織における業務運営にもこの法則は当てはまるのではないでしょうか?ずっと今まで行ってきた「慣れ親しんだ業務」の進め方を変えて成果を上げる為には、相当の外圧が必要です。
相当の外圧をかけることが出来るのは、「薬局長」ということです。
目に見えにくい成果ですが、薬局長の教育投資の効果はとても大きいものがあります。
これからの薬局長には、薬剤師としての豊富な経験・薬学的知識だけではなく、
「ジグソーパズル型→レゴ型への思考転換(問題解決思考→問題形成思考)」
「2次医療圏に対するマーケティング術(アウト(2次医療圏)サイド イン(店舗)の発想)」
「地域から選ばれる店舗像設定術」
「スタッフが対人業務を前向きに取り組む様になる為のコミュニケーション術」
などを習得する必要があります。
上記のいずれも、現在の店舗運営からは習得する事は難しいと言えます。
なぜなら、今日、明日の点分業を軸とした店舗運営には「必要無い」からです。
ただ、3年後、5年後の面分業を軸とした店舗運営には「必須」となります。
弊社薬局長研修をご導入頂いている薬局経営者は、健全な危機感と共に、これらの習得には「時間を要する(2年程度)」と認識されています。これが、「薬局長研修」のご依頼がとても多かった理由です。
3年後、5年後の健全な店舗運営の為に、薬局長への投資をご検討頂ければ幸いです。
~PTC版 薬局長研修 『変革期のリーダーシップ開発プログラム』~
- 自店の環境分析(SWOT分析等活用)
- 方向性・ビジョン設定(クロスSWOT活用)
- 自店舗の問題分析・対策具体策設定(真因の裏返し
- 上記③の対策具体策に対してメンバーが共感する話術(物語る)
- 共感した対策具体策に一枚岩で取り組む為の話術(目線合わせ)
- 成果(面分業推進の為の物語)の発表
プログラム詳細は弊社HP
https://ptc.co.jp/pharmacist/movie/index.html