9月のブログにて、「医療と介護の総合展 東京」について記載致しましたが、
(薬局関連のブースはゼロ、来場者の中には薬剤師はあまりいない・・)
先日主催のリードエグジビジョンジャパンの方よりお話を伺う機会があり、
来年の開催では「薬局支援フェア」が新設される事になったとお聞きしましたが、
その際に、
「あれ、薬剤師の参加は少ないのに何故?」
という疑問を持ちました。
そこで、今回のブログでは「薬局支援フェア」が新設された背景にある事や、
そこから感じ得た事について書かせて頂きます。
9月のブログで「医療と介護の総合展 東京」について感じた事として、
・「薬局」「薬剤師」といった文字がほとんど見られなかった。
・「医療業界全体で見た時、地域包括ケアの中に薬局・薬剤師は含まれていない」という印象を受けた。
と書きましたが、実際は薬局業界から多くの方が来場されていたのです。
来場された方から、
「薬局関連の情報がもっと欲しい!」
「今後の薬局に向けた展示会を開催して欲しい!」
という声が非常に多くあり、そこから「薬局支援フェア」の新設に繋がったそうです。
(公式HPも案内があります。詳細については公式HPをご確認ください。)
今年の「医療と介護の総合展 東京」の内容や医療業界の様々な方の話をお聴きする限り、
現時点では薬局の地域包括ケアへの参画度合いは低いと言わざるを得ません。
一方、来年の「薬局支援フェア」の新設も含め、薬局業界内での地域包括ケア・多職種連携への
参画意識は高まっている様に感じます。(この根拠として本テーマに関する弊社へのご相談件数は
昨年度と比べ増えています。)
また今年度の調剤報酬改定内容(例:基準調剤加算の新設)からも、薬局が地域包括ケアに対する
より一層の貢献を期待される事に疑いの余地はありません。
9月のブログにも記載を致しましたが、地域包括ケア・多職種連携の中で薬剤師の存在価値を
示す為には、コミュニケーションは必要不可欠な能力です。
今年実施した「多職種連携研修」を通じて分かった事は、
・ケアマネージャーを初め多くの医療従事者は、在宅医療における薬剤師の守備範囲を知らない
・地域ケア会議、サービス担当者会議への参加経験のある薬剤師は本当に少ない・・
・利用者さんの服用に関する問題への対応方法が分からず困っているケアマネージャーは少なくない
の3点です。
この背景には、薬剤師と他職種のコミュニケーション不足があります。またコミュニケーション不足の
原因は幾つもありますが、その中の一つとして薬剤師が自分のコミュニケーション力に自信が無い事が
挙げられます。
弊社のかかりつけ薬剤師育成プログラムの理念・目標として、
コミュニケーションはセンスの有無ではなく、
セオリー(心理学・行動科学)の習得度合い、実践度合いで上手い・下手が決まる!
業界環境への認識を深め、
コミュニケーションのセオリーを段階的に学習する事で自信をつけ、
対人業務の中で活躍できる薬剤師を育成する。
と掲げています通り、まずセオリーを身に着けて頂く事で薬剤師の方々が自信を持って多職種連携に
臨めるご支援ができればと考えております。