弊社HPに「かかりつけ薬剤師育成プログラム」の掲載を初めてから半年が経ちました。
本プログラムをきっかけに多くの薬局・ドラッグストア様との新たなお付き合いが始まりました。
本プログラムをご導入頂いた薬局・ドラッグストアー様から、
「対象者の特徴を考慮した研修内容になっている」
というお声を頂く事があります。かかりつけ薬剤師プログラムの中で
「コミュニケーション教育の主要ターゲットは入社1~4年目or薬剤師歴の少ない薬剤師」
と記載しておりますが、この背景には弊社で実施させて頂いた研修を通じて
「薬剤師歴が少ない程、学習意欲が高い(歴が多い程、低くなる)」
と感じた事にあります。多くのお客様と研修内容に関する打ち合わせを行う際に、
「どの層を対象に実施するべきか?」
といったご相談を受ける事が多く、対象者の選定は研修効果を最大化させる上では大事なポイントと言えます。
そこで、今回は学習意欲が高い(研修効果の高い)対象者について書かせて頂きます。
弊社ではこの5年間で2500名を超える薬剤師への研修とアンケートを実施して参りました。
このアンケートを通じて薬剤師のコミュニケーション研修に対する2つの傾向が見えてきました。
傾向① 年齢が若い程、研修満足度が高い
傾向② 研修に対する期待が高い程、研修満足度が高い
まず傾向①について、下の表「20代の薬剤師(新人~若手)と30代以降の薬剤師(中堅~ベテラン)の方の研修後アンケートの平均結果」をご覧下さい。
全項目で20代参加者が30代参加者の数字を上回っていました。
この数字よりコミュニケーション研修に対する学習意欲は、新人・若手薬剤師の方が高いと言えます。
因みにこの結果より、かかりつけ薬剤師育成プログラムのターゲットを「入社1~4年目or薬剤師歴の少ない薬剤師」に定めました。
次に傾向②について、下の表「Q1(事前期待)=3以上と2以下のアンケートの平均結果」をご覧下さい。
全項目でQ1=3以上が2以下の数字を上回っており、研修への事前期待が学習効果に影響している事が分かります。
この傾向を踏まえ、弊社では参加者の事前期待を高める為の取り組みを行っています。
例えば、
・上長・先輩から参加者に対して「研修で学んできて欲しい事」を伝えて頂く
・研修テーマに関する自分に対する課題認識を記述し提出頂く
などです。研修前にこの様な工程を入れる事で、参加者の研修への参画意識を高めます。
当たり前の様に見えるかもしれませんが、意外と出来てない実態があります。
いつの時代でも「研修の投資対効果」への関心は高いですが、その測定が難しいのも事実です。
ただ、投資対効果の先行指標として「満足度」がある事は間違いありません。
「これまでよりコミュニケーションをとる事に前向きになれそうです」
よくアンケートに書いて頂くコメントですが、一人でも多くの方が「対人業務」に自信を持って頂ける様にする事が、弊社の使命であると思っています。皆様におかれましても、
・上記2つの傾向
・ご参加者の事前期待を高める事
の2点を前提にコミュニケーション教育をご検討頂ければと思います。
本ブログが皆様の研修企画の参考になれば嬉しいです。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお声がけ下さい!