先月27・28日にUBMジャパン様主催のケアショー・ジャパン2020に行ってきました。
昨年も同展示会に伺いましたが、今年は「保険薬局支援展」が新設されました!
今回のブログでは会場の様子と参加したセミナーについて書かせていただきます。
まず、保険薬局支援展の出展数は20弱、内訳としては
・物販(サプリメント・健康食品)
・機器の販売
・システム(電子薬歴等、業務サポート)
・その他(雑誌・人材紹介等)
上記の4つのいずれかの様に見えました。
正直なところ出展に関しては思っていたより少ないなという感想です。
一方昨年同様にNpha主催のセミナーはほぼ空席無く、後ろで立ち見をされている方がいる程でした。
私が聴講した2つのセミナーについてご紹介します。
1つ目は、
アイセイ薬局:藤井様・門田様より
調剤薬局発信!セルフケアに役立つ健康情報誌「ヘルス・グラフィックマガジン」
です。同誌に関する
・発行の経緯
・工夫
・発行状況・位置づけ
等についてお話頂きました。
最も印象に残ったのは、発行の経緯での、
「薬局の今までは「処方箋がないと入りづらい」あるべき姿は「健康を支える拠点」である。その考えの中で2010年9月に創刊されました。」
という藤井様のお話でした。
厚労省から2015年に発表された薬局ビジョン以降、健康相談会等のイベントを実施される薬局は増えた様に思いますが、ヘルス・グラフィックマガジンはその5年前からの取り組みでありながら、2020年現在まで続いているそうです。
国の方針に大きな影響を受ける業界の中でも、本来の薬局の役割、今回でいえば「健康を支える拠点」という思いに基づき、ブレる事の無く取り組みを続けている事に感銘を受けました。
2つ目は
ファーマライズ株式会社:田仲様より
ファーマライズグループの保険外健康支援の取り組み
単発で終わりがちという課題のある健康相談会を0ヶ月・3ヶ月・6ヶ月のタイミングで面談を行う継続支援プログラムとして実施。
生活習慣病への専門性のある社内認定資格「ヘルシーライフアドバイザー」を養成
等、健康相談会に関する取り組み・仕組みについての講話でした。
私もいくつかの薬局・ドラッグストアで健康イベント・相談会に参加を致しましたが、
「本社から言われたから店舗の薬剤師・管理栄養士が実施する・・」
というような実施自体が目的となっているイベントも少なくありませんでした。
講話では社内認定資格での専門性の向上と最初から定期的な面談が計画されていることから、相談会の実施が目的ではなく、その先にある
病気の予防・生活習慣の改善
という本来の目的に向けての取り組みであることが感じられました。
調剤報酬改定の検討も佳境を迎えていますが、上記セミナー内容の様に、真摯に地域医療に貢献しようとする薬局のみが、生き残る環境になりつつあります。
今回の内容が、皆様の今後の取り組みの参考になれば幸いです。