先日弊社が賛助会員として加盟している日本保険薬局協会、医療制度検討委員会主催の勉強会に参加しました。
テーマは、
『生涯現役社会の実現に向けて』
(経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 総括係長 飯塚千亜希様)
今回は勉強会に参加して感じた事を書かせて頂きます。
勉強会は
1.課題と目指すべき姿
2.予防・進行抑制・共生型の健康・医療システムに向けて
3.ヘルスケアビジネスの需要創出と経済産業省の支援
4.認知症対策に関する官民連携の枠組み構築に向けて
5.イノベーション促進
6.2040年に向けた中長期的視点―未来イノベーションWG―
6つで構成されていました。
勉強会の中では
「現在医療と他サービスでは
・情報の共有ができていない。
・法律が複雑
等のカベがあり、ベンチャー企業が医療関連に入りづらい。」
というお話が特に印象的でした。
勉強会参加後に某イベントに足を運ぶ機会があったのですが、
医療関連のエリアは他業界のエリアに比べてブース数が少なく、
上記のお話を前提に見ると確かに他ブースに比べ、ベンチャー企業のブースは
少ない様に感じられました。
上記のお話の対策として、
・Healthcare Innovation Hub
・保険外のヘルスケアサービスへの認証制度、それに関わるガイドライン作成支援
についてもご説明を頂きました。
普段参加している勉強会やセミナーは、厚労省・薬剤師の方の講話が多く、
経済産業省の方のお話を聴く貴重な機会となりました。
大きな目的は「国民の健康」「医療費・介護費の削減」であり、違いはありませんが、
「ベンチャー企業の参入や新しい技術を取り入れる。」
という視点でのお話が多く新鮮な印象でした。
今後の薬剤師の役割・期待として「対人業務・在宅・多職種連携」等様々なことが上げられる中、現場からは「時間がない」という声をよく聞きます。
新しい技術を取り入れるという事が「時間がない」に対する一つの解決策に繋がるのではないかと思います。
今後上述した
・Healthcare Innovation Hub
・保険外のヘルスケアサービスへの認証制度、それに関わるガイドライン作成支援
等の体制が整っていくのであれば、
ベンチャー企業の参入や新しい技術の取り入れは進んでいくことが考えられます。
薬局業界でも今まで以上に新しい技術・システムに関する情報収集を行い、
今後どのような業務に注力して行くのかを計画していく必要があるのかもしれません。