NPhA令和元年度定時総会

先日弊社が賛助会員として加盟している日本保険薬局協会の令和元年度定時総会に参加致しました。

当日は

・第16回定時総会
・厚労省審議官講話
・懇親会

の3部構成で企画されていました。

定時総会の挨拶では、南野会長より、

「医薬分業以降薬局業界は右肩上がりの成長を続けてきたが、今後の成長には国民の信頼を得ることが重要である」

事を前提とし、今期の方針として

・健康サポート薬局研修の充実化
・社会貢献活動への積極的な取り組み(被災地支援・災害支援等)

等についてのお話がありました。

続いての講話では、迫井審議官より、

「医師の働き方改革について」

のお話がありました。

・日本の生産年齢人口は1997年以降減少傾向が続いている
・日本の労働生産性は先進諸国に比べ低い

この二つの背景には長時間労働が有り、長時間労働(週に60時間以上)の比率が最も高いのは医師だが、
医師の働き方の観点から見ると

・公共性
・不確実性
・技術革新、水準向上
・高度の専門性

この医療の4つの特性が重要であり、

・働き方改革推進
・医療資源の最適配置
・医療の質の変化への対応

の三位一体で働き方改革に取り組んでいく。といったお話でした。

上記の内容は薬局業界・薬剤師に直接関わる内容ではありませんでしたが、迫井審議官が講話内で触れられた

「医療機関内のマネジメント改革(タスクシフティング・タスクシェアリング)」

は2019年4月2日に厚労省より通知された

「調剤業務のあり方について」

にも近しい内容であったと感じます。

薬局業界のタスクシフティングは労働時間の改善よりも労働時間内での薬剤師の対人業務へのシフトといった論点で語られる事が多く、
冒頭南野会長からのお話にもあった今後の薬局の成長に向けて、国民(患者様)の信頼を得ることにもつながるのではないでしょうか。

また今回の講話では医師のタスクシフティングについて、その対象は看護師が主とされておりましたが、
某雑誌では以前に薬剤師がその役割を担う可能性についても取り上げられていました。
今までとは異なった多職種連携の可能性も医師の働き方改革によって生まれるかもしれません。

薬局ビジョン、昨年の報酬改定、調剤業務のあり方、等
薬剤師への対物業務以外の期待が高まっている事は明確です。

「対人業務の中で活躍できる薬剤師を育成する」

を弊社「かかりつけ薬剤師育成プログラム」では目標として掲げています。
研修を通して多くの薬局・薬剤師の方の対人業務へのシフティング、多職種連携に必要なスキルの醸成をご支援していければと考えております。

今後とも、宜しくお願い致します。