【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第32号】「本質的な気づきと行動変容」

少しずつ秋らしい気候の日が増えてきましたね。「秋」といえば、食欲の秋!ですよね。

私は料理本や健康食関連の書籍を購読するのが好きなのですが、最近購入した書籍『はじまりのサラダと栄養学』(著者:田代健斗)が、内容がとても素晴らしく購入してよかった!と思える1冊でした。

管理栄養士の資格をお持ちの方は、ご存知の方も多いかと思いますが、この本の作者は「サラダ王子」というニックネームでとても有名な方で、本業は鍼灸師の田代健斗さんです。

病気にならない食事法を研究されている方で、「食べる」の本質を解いた新しい食事法を提唱されています。毎日の食事でしっかりと7代栄養素をバランスよく取れるよう、考案したサラダのレシピや栄養学の理論等が紹介されています。

『始まりのサラダと栄養学』の内容が、私が求めていた食事の理想形そのものでした。

この書籍の素晴らしい点は、サラダ王子さんが読み漁った何万件にも及ぶ大学等の科学論文や実験データに基づき、提唱されている点です。

以前、購読した書籍『幸福なる人生』(著者:中村天風)にも、「体の活かし方~正しい食生活の基準~」として、類似の考え方が記載されていました。

中村天風先生の食生活の基準も参考にさせていただきましたが、「説得力」という点では、サラダ王子さんには適いません。ポツダム大学の論文、国立がん研究センターの19年間の追跡調査結果、ペンシルバニア州立大学の論文‥‥(超多数の論文!)、などの根拠が示されているので、半端ない説得力です。

日々、理想的な食事の実践を目指しているのですが、なかなかこれが難しく、試行錯誤しておりました。『始まりのサラダと栄養学』の作り置きサラダのレシピを見て、「これなら、続けられるかも!」と思ったわけです。栄養学や食事に興味のある方には、是非お勧めしたい一冊です。

さて、少し角度を変えてお話したいと思います。

この完全栄養食のサラダを毎日食べ続けるとなると、実際に取組んでみると実感しますが、なかなか手間とコストがかかります。最近は、野菜が高騰しているので本当にコストが高くつきます(;´∀`)

ですから、ジャンクフードや菓子類、外食、コンビニで購入できる手軽な食糧を控えないと、なかなか継続しにくいです(金銭的に)。健康の為に、自分の体への投資と思って、少し考え方や価値観を変えないと、取組むのが案外難しいのです。

しかし、自分のこれまでの食事スタイルや健康状態、未来の自分の理想の姿を思い浮かべてみて、「本当に価値がある事だ」と気づけた場合には実践可能なわけです。

気づきとマインドセットがなければ、習慣はなかなか変えられないのです。

これは、組織における人材育成の考え方にも同様のことが言えます。(結局、人材育成の話につながる((´∀`))…)小手先のテクニックや知識の詰込みだけでは、根本的な行動変容はなかなか難しいです。変革期の真っ只中にある薬局業界は、企業パラダイムの変革が必要です。(企業パラダイム=企業固有のものの見方・成功仮説等)

新しい薬局づくりと薬剤師育成には教育投資を惜しまずに、今こそ人材育成に注力して頂きたいと思います。弊社の研修プログラムは、様々な行動科学の理論に基づき作成されています。

また、体験学習を通じて気づきを促すアプローチで、一般論として終わらない様に、薬局での業務に活かして頂く為の様々な工夫をしております。

今後の教育計画のご相談は、是非、PTCまでお気軽にお問い合わせください。

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