【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第31号】「ある薬局の幹部・薬局長研修の成果事例」

先日、某薬局の幹部・薬局長向け研修(変革期のリーダーシップ開発プログラム)が最終回「成果報告会」を迎えました。

薬局長・エリアマネージャークラスを対象者として、全6回シリーズ(各4時間)の研修プログラムでした。

「成果報告会」のプレゼンテーションの内容は、よく調べ、熟考のうえ作成されたものであり、それぞれの店舗状況がよく分かる内容となりました。

研修は、自店舗の現状分析からスタートし、自店舗の課題設定をした後に、店舗スタッフの巻き込みとして、今後の自店舗の課題や解決案などを(その背景や必要性を含めて)物語って頂きます。

ある薬局長は、自店舗の現状分析でグラフを用いながらサービス種類別利用者数の分析をしたり、受付回数の医療機関割合を計算したり、施設基準の違いによる技術料の差額(1年間当たり)がいくらになるかの見通しと、マイナス差額をどのように埋めていくのか?の案などを分かりやすくまとめていました。

別の薬局長は、「「物語り」を作成する中で感じたこと」として、以下3点の気づきがあったそうです。

  • 「取り巻く環境を整理したり、問題点を確認することで、会社の取組みに対する納得感が高まった」
  • 「問題の原因を掘り下げていくことで、対応策が明確になった」
  • 「本研修を通じて、現在会社一丸となって取り組む方向性は間違っていない!と確認できた」

また別の薬局長は以下3点の気づきを語られていました。

  1. 「業務指示の伝達方法の重要性=業務について納得してもらう要素となる「背景・目的」を伝えていなかった!」
  2. 「伝え方の工夫の重要性=数字・定量的・事実をしっかり伝える事で理解されやすい」
  3. 「研修を通して学んだ「永続」する為の考え方と手順で、スタッフと一枚岩で取組みたい!」

皆さん、とても多くの学びや気づきを得られていた様です。

幹部の皆様が会社方針への理解を深めて納得感をもって、店舗運営していく体制が整ってきたように感じます。

店舗経営における変革推進のキーパーソンは、やはり薬局長の皆様です。

研修を企画する段階では、薬局長の皆様がネガティブな反応が多いのでは?との懸念もありましたが、実施してみるとネガティブどころか、かなり前向きに熱心に取り組まれていました。

今後の店舗運営に、研修で学ばれたことを存分に活かして頂きたいと思います(⌒∇⌒)

『変革期のリーダーシップ開発プログラム』

研修の流れは以下のステップです!

  1. 自店の環境分析(SWOT分析)
  2. ビジョン設定(クロスSWOT分析→店舗の方向性→地域から選ばれる店舗像策定)
  3. 店舗像を実現する為の課題形成
  4. 課題解決の方法論①(スタッフの巻き込み方①=物語る)
  5. 課題解決の方法論②(スタッフの巻き込み方②=目線を合わせる)・成果発表に向けた準備
  6. 成果発表会

プログラム詳細は弊社HP
https://ptc.co.jp/pharmacist/movie/index.html