【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第37号】「コミュニケーション上の課題が減少することによる効果は、実は絶大」

「暑さ寒さも彼岸まで」

春の到来を感じる日も多いこの頃。だんだんと寒さも和らいできました。桜の花もちらほらと見られる地域もあり、入学式・入社式も目前に迫っています。春は、とてもワクワクした気持ちになりますね。

新たに新入社員を迎え入れる調剤薬局にとっては、日々の薬局運営と同時並行で、新人受け入れ準備に慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。

体系だった新人教育を実施する薬局もあれば、現場の先輩薬剤師からのOJTによって新人教育を実施予定の薬局もあり、受け入れ体制は様々にあるかと思います。今春大卒の薬剤師は、晴れて国家試験に合格し、それなりの知識は備わっています。

とはいえ、患者さまへ服薬指導を行うとなれば、それ以上の知識が必要になりますし、患者様とコミュニケーションをとり、必要な情報をヒアリングし、課題を見つけ、患者様に伝わるように情報提供をしなければなりません。

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【保険薬局支援事業便り第34号】「ケアマネジャーさんに苦労話をしていただく機会を作ってみませんか?」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との関係構築(顔の見える関係づくり)活動の一環として、居宅介護支援事業所や訪問看護ステーションを訪問しています。

これまでも他職種との「顔の見える関係づくり」から始まり、「信頼されるため」というテーマで気づきをご紹介してきました。今回は私たちの実際の活動をご紹介いたします。

私たちの役割として「顔の見える関係」ができた後に「お互いが気楽に相談できる関係」を広げることが重要だと考えています。関係ができた他職種の方にお願いして、ケアマネジャーさんや訪問看護師の方を対象に、公的会議所や先方の施設にて「お薬の使い方」や「薬剤師のできること」など勉強会の企画を進めて関係の強化を図ってきました。

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【保険薬局支援事業便り第34号】「ケアマネジャーさんに苦労話をしていただく機会を作ってみませんか?」

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第36号】「MBO(目標管理制度)、効果的に運用できていますか?」

MBO(目標管理制度)を導入している調剤薬局もあるかと思いますが、「ただ何となく運用している現状で、あまり意義を感じられない…」という薬局経営者も多いのではないでしょうか。

そもそもMBOはマネジメント手法のひとつです。

MBO導入の大前提として、「管理職人材のマネジメントスキル(知識)が一定レベル以上ある」ことが求められます。保険薬局においては、薬局長がしっかりとマネジメント手法を勉強していることが絶対条件となる訳です。

今迄、一度も「マネジメントとは?」「組織運営とは?」「マーケティングとは?」という勉強をしたことが無い薬局長が、MBOを正しい認識で適切に運用するのはかなり難しいのです。

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【保険薬局支援事業便り第33号】「伝える工夫とは」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携関係構築(顔の見える関係づくり)活動の一環として、居宅介護支援事業所や訪問看護ステーションを訪問しています。

ケアマネジャーさんや看護師さんにお会いして、お薬に関するお困りごとについて意見交換をしている時に感じたことをご紹介します。

意見交換の中で「何かお薬で困りごとはありませんか」とお伺いしますと、「飲み忘れがある」「複数の医院の処方箋を一包化したい」といった反応がありますが、お困りの状況を具体的にイメージしにくい場合も多いように感じました。

お困りの患者さんやその事例をもっと思い浮かべていただくにはどうしたら良いのでしょうか?

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【保険薬局支援事業便り第33号】「伝える工夫とは」

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第35号】「点分業と面分業のハイブリッド方式への移行 ~日産から学ぶこと~」

日産は、昨年末にホンダとの経営統合に向けて基本合意書を締結しました。日産の営業利益は前年比90%まで減少し、深刻な経営状況となっています。

主因は米国市場での販売不振・中国市場でのEV戦略の失敗…。

電気自動車(EV)の先駆者として市場を切り開いてきた日産ですが、ハイブリッド車(HV)が売れ行き好調な米国で、何故、日産は日本と同様にHVを販売し、リスクヘッジしなかったのか?

多くの経済アナリストやコメンテイターが、この状況を「人災=経営の失敗」と言っています。

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【保険薬局支援事業便り第32号】「他職種からの信頼を得るということ」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携を構築し、最終的には利用者さん、患者さん、そしてそのご家族から信頼される薬局・薬剤師となるために、他職種事業所を訪問しています。

ある居宅介護支援事業所を訪問した際、いつものようにケアマネジャーさんとお薬に関する困りごとについて意見交換をしていました。すると、ケアマネジャーさんから突然「薬剤師さんは居宅療養管理指導でお願いすると、どのくらいの時間対応してくれるものなのですか?」という質問をいただきました。

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【保険薬局支援事業便り第32号】「他職種からの信頼を得るということ」

『新年のご挨拶』

新年あけましておめでとうございます。

昨年は、「面分業」や「在宅」推進のご支援に尽力して参りました。
この背景には、

  1. 外来患者数が2025年にピークアウトする
     →点分業のみでは適正収益獲得が困難
  1. 高齢者数は2040年にピークを迎える
     →薬局の新規在宅患者獲得の必要性
  1. 在宅医療の2040年問題(医療・介護業界の人手不足)
     →薬剤師と他職種が連携する意義

があります。
これまでの店舗運営の条件は、

  1. 主処方元との関係構築
  2. 薬局内の問題解決

に尽力する事でした。換言すると、薬局を起点とした発想(インサイドアウトアプローチ)での店舗運営です。

一方、今後の条件は、上記3つの背景より、

  1. 面分業の推進
  2. 新規在宅患者の獲得

が加わります。
つまり、今後の店舗運営には、2次医療圏の患者、連携対象機関、行政の動向を起点とした発想(アウトサイドインアプローチ)も求められてくるという事です。

薬局長を初め、現場をサポートするエリアマネージャー、薬局幹部には、アウトサイドインアプローチの発想や、そこから創られた店舗運営の方針を実務に落とし込む為のスキル啓発が必要です。

弊社は、薬局長、エリアマネージャー、薬局幹部の皆様が、

  1. アウトサイドインアプローチの発想
  2. ①の発想に基づく方針を実務に落とし込む為のスキル

を得る事を通して、一つでも多くの店舗が「面分業」「在宅」を推進し、2次医療圏から選ばれ続け、持続可能な運営ができる様に尽力して参ります。

本年も、宜しくお願い致します。

2025年1月6日

プラザコンサルティング株式会社
代表取締役 井関 健二

年末年始休業のお知らせ

2024年も残すところわずかとなりました。
本年も格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

12月28日(土)~2025年1月5日(日)

の期間を年末年始休業とさせて頂きます。

新年は1月6日(月)より営業開始となります。

来年もお客様の声に真摯に向き合い、地域医療への貢献を通した持続可能な薬局運営の実現の為に、より良いご支援ができるように尽力して参ります。

引き続き、弊社の活動にご期待下さい。

来年も宜しくお願い致します。

年末年始休業のお知らせ

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第34号】「面分業の推進と在宅獲得は2025年度の取組みが勝負!」

今年も早いもので残すところ数日となりました。
今年、やり切れなかったこと・思うような成果が出せなかったことも、一度整理して、新たな気持ちで取組んでいきたいですね。

さて、先日、弊社主催で実施したウェビナー

『~累計受講者1,000名超の薬局長研修から見える実態~面分業・在宅獲得が進まない原因と対策』

に、多くの薬局経営者(幹部)の皆様にご参加頂きました。大変ご好評頂きましたので、ウェビナー内容を少しご紹介したいと思います。

弊社の1年を振り返りますと、今年は「薬局長研修」のご支援が多かったのですが、その中でよくお聞きしたお声は…

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【保険薬局支援事業便り第31号】「顔の見える関係づくりとは?」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携関係構築(顔の見える関係づくり)活動の一環として、居宅介護支援事業所や訪問看護ステーションを訪問しています。

今回は他職種との顔の見える関係づくりの一例についてご紹介します。

顔の見える関係とは、他職種の方がお薬や在宅訪問について困った際に、すぐに自分の薬局が思い浮かぶような関係を指します。

他職種訪問を開始して、まだ数回しかお会いできていないケアマネジャーさんや看護師さんに、まずは、薬剤師が在宅訪問で何ができるか(お薬の配送、飲み忘れや過剰服用・多剤処方/重複処方への対応など)について紹介をします。在宅訪問で薬剤師がどのような役割を果たせるかを知らない他職種の方は多くいらっしゃいます。

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【保険薬局支援事業便り第31号】「顔の見える関係づくりとは?」