【保険薬局支援事業便り第39号】「居宅介護支援事業所の特性について」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携関係構築(いわゆる「顔の見える関係づくり」)活動の一環として、居宅介護支援事業所や訪問看護ステーション、在宅療養支援診療所などを訪問しています。すでにご存知かもしれませんが、今回は主な居宅介護支援事業所の特性についてご紹介いたします。

私たちが居宅介護支援事業所を訪問する際には、まずどの事業所を訪問するかを検討します。例えば、薬局から近い事業所、ケアマネジャーの人数が多い事業所、訪問看護ステーションなどを併設している事業所、最近開設された事業所などが挙げられます。

まず、薬局から近い事業所は、お互いの所在地が分かりやすく、親近感も生まれやすいため、「顔の見える関係」を築きやすい傾向があります。

次に、ケアマネジャーの人数が多い事業所の場合、1回の訪問で多くのケアマネジャーにお会いできる可能性があり、非常に効率的です。「顔の見える関係」が構築できれば、想定以上のご相談をいただけることもあります。しかし、受け入れ可能な人数を超えるご相談があった場合、やむを得ずお断りしなければならないこともあります。また、ケアマネジャーが多い分、すでに他の在宅療養支援診療所や薬局などと連携を取られているケースもあるため、ご相談いただけない場合もあります。訪問看護ステーションなどと併設している事業所も同様です。

最後に、最近開設された事業所ですが、連携している在宅療養支援診療所、訪問看護ステーション、薬局がまだ、決まっていないことがあります。良い連携先を探している場合も多く、最初の連携先となることで「顔の見える関係」が長く続く可能性も考えられます。

今回は居宅介護支援事業所の特性の一部をご紹介いたしました。しかし、これはあくまで一例です。特性を理解したうえで訪問しても、すぐに「顔の見える関係」が構築できるわけではありません。まずはケアマネジャーの方々と直接面談する機会を増やしていただき、居宅介護支援事業所と薬局それぞれの特性や状況をお互いに理解しながら、「顔の見える関係」を築いていただければと思います。

(田辺三菱製薬プロビジョン株式会社 営業担当)