昨年10月、厚労省より「患者のための薬局ビジョン」が発表されましたが、
それ以降「健康サポート薬局」を指向されている薬局は増えている様に感じます。
弊社のお客様から、本件を実現する為の様々な取組みをお聞きする一方で、
それらを推進する上での障害点、つまり健康サポート薬局を実現するにあたっての規制力に関するお悩みもお聞きします。
今回は「健康サポート薬局を実現する為の規制力」をテーマに書かせて頂きます。
健康サポート薬局実現の為の規制力には、
①内部(薬局内薬剤師)
②外部(ドクター等との関係性)
の2種類があると感じています。
①については、
・健康サポート薬局に関する研修会の時間が捻出できない
・機能表示食品・サプリメント等を常備するスペースが確保できない
の2つをお聞きします。
一方②については、
・ドクターとの関係が悪化する可能性を危惧している
という声をお聞きします。
具体的には、健康サポートの取組みにより処方元に来院する患者数が減り、
医師から良く思ってもらえないのではないか・・?という不安の声です。
もちろん処方元の売上低下が絡んでくる以上、医師との関係悪化を回避する事は難しい状況もあるでしょう。
特に固定概念が強く、現状維持型の発想をする医師の場合はこの傾向が強いと言えるでしょう。
一方で、今後も厳しさを増すと見られる報酬改定を乗り切る為には、健康サポート薬局を実現する必然性が高まっています。
人間の「思想」や「発想」は、これまでの歩みの中で形成されるものです。
キザな言い方をすれば、歩みとは「物語」であり、「物語」が「思想」を生むのです。
医薬分業を推進してきたこの30年余り、医師と薬局薬剤師それぞれの「物語」は違う内容だったと言えるでしょう。
今後「地域包括ケア」を推進する上では、違う物語だった「医師」「薬局薬剤師」「医療事務」「ケアマネ」・・・等が同じ「物語」の中の登場人物になる事を求められます。
その「物語」を上手く生きていく為には、
①お互いの「物語」に興味・関心を持ち傾聴する事
②今後協力してどんな「物語」にしていくか、しっかり話し合う事
の2つが必要では無いでしょうか。
物語作りの詳細にご興味がある方は、お気軽にお声掛け下さい。