【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第27号】「コミュニケーション力で選ばれる薬局づくり=地方薬局こそ教育機会を‼」

先日、テレビニュースで『「孤独」が死亡リスクを高めている』という特集をしていました。
「社会とのつながりが少ないこと」の死亡リスクは、喫煙・過飲酒・肥満を上回るそうです。

高齢化が進むにつれて、「孤独」を感じる人達は増え続ける傾向にあります。「自分は孤独だ」と感じさせない地域社会の仕組みづくりが今後はますます求められます。地域医療において、病院・診療所・介護施設・社会福祉協議会…などと連携しながら、薬局(薬剤師)に出来ることはいろいろとあります。

他職種連携が強い薬局は、地域社会において必要不可欠な存在となり、患者からも選ばれることになります。地方の中小薬局においては、「薬剤師に人が集まる」というケースが多いように思います。薬を調達する為の薬局ではなく、健康寿命を延ばすための秘密基地的な役割も担える薬剤師が求められている訳です。

続きを読む

【保険薬局支援事業便り第26号】「介護報酬改定による影響について」

今回は介護報酬改定による影響について介護支援専門員(以下ケアマネジャー)さんにお伺いし、ご苦労されていることを教えていただきました。

要介護度別の区分による支給限度額は変わりませんが、介護保険サービスの単位が上がることで、利用者さんの負担が増加し、サービス項目の再検討が必要になったとのことです。

現状では多くないようですが、サービス項目を切り詰めても必要なサービスは削減できないため、ご家族とも相談して持ち出しにされているケースもあるそうです。

続きを読む
【保険薬局支援事業便り第26号】「介護報酬改定による影響について」

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第26号】「薬局店舗のマーケティング戦略、しっかり打ち出せていますか?」

2024年度調剤報酬改定をうけ、従来通りの薬局運営のやり方では適正収益を獲得するのが難しくなってきました。外来患者数の減少、調剤報酬の点数減少、更には場所によっては立地条件の優位性もあまり意味を為さなくなりつつあります。

患者の立場からすれば、「処方薬を受け取るだけの薬局はどこでもよい」わけで、その他のメリットが無ければわざわざ薬局を選ぶ理由はありません。

このような状況下、ここ1~2年で「薬局長・エリアマネージャー」を対象とした研修のご支援が激増しました。内容は、「地域から選ばれる店舗を創る為のリーダーシップ力」を発揮してもらう為の内容です。

各店舗それぞれの地域で「選ばれる薬局」となる為に、自店舗においては何を目指していく必要があるのか?

についてのシナリオを描き、それを薬局スタッフにもしっかりと認識を合わせ、薬局業務の見直しを図る為の具体的なスキルアップ研修となります。

続きを読む

【保険薬局支援事業便り第25号】「訪問薬局導入で薬剤管理がスムーズに」

弊社の営業担当者は、薬局と他職種との連携を強化するために訪問看護ステーションを訪問しています。先日、月に1回訪問している要介護1の患者さんについて、訪問看護師からお話を伺う機会がありました。この患者さんは多くの薬を服用していますが、ご家族が薬局で薬剤を受け取っているようです。

当該訪問看護師はケアマネージャーの資格も持っており、患者さんとそのご家族の状況を詳しく把握しています。その立場から、この患者さんの担当ケアマネに対して、訪問薬局の導入を強く要望されたそうです。

続きを読む
【保険薬局支援事業便り第25号】「訪問薬局導入で薬剤管理がスムーズに」

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第25号】「薬局長の役割は変わっています!薬局長へのマネジメント教育機会は提供できていますか?」

昨今の薬局業界をとりまく激しい環境変化に対応すべく、DX推進に力を入れている薬局はかなり増えています。

DX推進により、業務効率化を図ることが可能ですが、「生み出された余力を何に注力していくのか」が討議され、具体的に新たな業務設計がなされている薬局はまだまだ少ないように感じます。

デジタル化は、差別化や合理化のツールにすぎません。

薬局といっても、全国津々浦々に所在する薬局は、それぞれ「環境」も「強み」も異なります。DX推進によって目指すべきゴールを見誤ってはいけません。

それぞれの地域において「選ばれる薬局」となる為に、自店舗においては何を目指していく必要があるのか?という「物語り」を語る事の出来るAM・薬局長が必要です。

続きを読む

【保険薬局支援事業便り第24号】「薬局がケアマネの専門性向上に一役買う事が出来るのでは?」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携関係構築活動の一環として、地域包括支援センター(包括センター)を訪問しています。 包括センターは、高齢者の暮らしを地域でサポートするために作られた施設で、認知症患者さんの見守りにも力を入れています。

先日、包括センターのケアマネジャー(ケアマネ)とお話する機会がありました。ちょうど、新たな認知症治療薬がメディアで話題になっていましたので、患者さんからケアマネへの問合せが増えているのではないかと考え、ケアマネを対象とした認知症の病態や新たな治療薬に関する勉強会の開催ニーズがないか、お伺いしました。

続きを読む
【保険薬局支援事業便り第24号】「薬局がケアマネの専門性向上に一役買う事が出来るのでは?」

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第24号】「2024年度調剤報酬改定を受けて目指すところは?」

中医協総会が2月14日に開催され、2024年度調剤報酬改定の個別項目と点数について、厚生労働省に答申しました。
今回の報酬改定のポイントとしては(以下3点)、

地域支援体制加算のマイナス改定(一律7点マイナス、実績値を重視した算定基準となり算定基準数も増加)
→現況で試算するとトータルで大きなマイナスが出る薬局も少なくない模様

在宅患者調剤加算の廃止、在宅薬学総合体制加算の新設(加算1は15点、加算2は50点、処方箋受付1回に付き)(加算1の施設基準は、直近1年間の実績として在宅患者訪問薬剤管理指導料などの合計が24回以上、加算2では医療用麻薬の注射薬1品目以上を含む6品目以上の備蓄や2人以上の薬剤師の勤務など)
→着実に在宅業務への実績を積んできた薬局にとってはそれが評価対象となり、今までの努力が報われる一方、在宅医療の推進が十分でない薬局はより一層厳しい状況となる

続きを読む

【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第23号】「選ばれる薬局・薬剤師への道筋」

令和6年能登半島地震が起こり、半月が経ちました。
連日の被災地の報道を見ていて、極寒時期での長引く避難生活の過酷な状況に、とても胸が痛みます。

また、日を追うごとに災害関連死の数が増えています。持病のある方はもちろんのこと、長引く避難生活の疲れで体調を崩される方が増え、医薬品の供給が追いついていません。ニュースでは、他県からモバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車)と薬剤師が派遣された様子が映っていました。

報道を見ていて、非常時において「薬」は命に係わる必要不可欠なものであることを、改めて実感しました。外傷の手当てに必要な薬、感染症の治療薬、糖尿病患者に必要な薬、気管支喘息やアレルギーの薬・・・、薬を必要としている方々はたくさんいらっしゃいます。そして投薬には医師とともに薬剤師が必要です。医療従事者の皆様のおかげで、健康を維持できているのだと改めて感謝の気持ちが湧いてきました。

続きを読む

【保険薬局支援事業便り第23号】「ケアマネさんの困りごとを深掘りしてみる」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携関係構築活動の一環として、居宅介護支援事業所を訪問しています。

先日、あるケアマネジャー(ケアマネ)と情報交換していた際のことです。ご利用者さんの薬剤管理の状況をお伺いしたところ、薬の飲み方や残薬の管理など、ケアが必要なケースもあるとのことでした。

続きを読む
【保険薬局支援事業便り第23号】「ケアマネさんの困りごとを深掘りしてみる」

『新年のご挨拶』

令和6年能登半島地震の震災に際し、心よりお見舞い申し上げます。
被災地域の安全の確保と一日も早い復興を衷心よりお祈りいたします。

昨年は「地域から選ばれる薬局創り」の為のご支援が激増しました。
背景には「ねじれ」を抱える薬局法人が増えた事があります。

「ねじれ」とは、経営者と現場(AM・薬局長)の意識差により、地域医療(在宅医療)への参画が進まない状況を指します。

「ねじれ」の詳細につきましては、
ウェビナー動画 https://www.ptc.co.jp/pharmacist/movie/index.html
「1.選ばれる薬局を創る為のAM・薬局長のリーダーシップ開発プログラム」
を御覧頂きたいと思います。

また、次期調剤報酬改定は、これまで以上に薬局の地域医療(在宅医療)への貢献度が評価される見通しであり、薬局法人の健全経営の為には「ねじれ」の解消は避けて通る事が出来ません。

弊社「ねじれ」解消のご支援を通して、1社でも多くの薬局法人の健全経営を実現して参ります。

本年も、宜しくお願い致します。

2024年1月5日

プラザコンサルティング株式会社
代表取締役 井関 健二