先日弊社が賛助会員として加盟している日本保険薬局協会、医療制度検討委員会主催の勉強会に参加しました。
テーマは、
『薬剤師の褥瘡介入の視点』
(医療法人愛生館小林記念病院 褥瘡ケアセンター長 国立長寿医療研究センター研究員古田勝経 様)
についてでした。
今回は勉強会に参加して感じた事を書かせて頂きます。
勉強会は、
・現在の褥瘡治療について
・薬剤師が褥瘡治療に参画する意義
・治療の実例
の3つから構成されていました。
古田様の
「医師・看護師からは褥瘡は治らないという印象が強いが、薬剤師の視点であれば治す事ができる。」
「平成26年には厚労省から薬剤師の褥瘡に関する実技指導の通知が出ており義務化されている。
薬が効かないのではなく、効く状況にできていない現状では薬剤師は効果的な使い方に注目する事が必要であり、積極的な参加を求められている。患者に薬を渡しているだけというのは薬の専門家ではない。」
というお話がとても印象的でした。
実際の治療の内容や方式(フルタ・メソッド)については論文やネットをご確認いただければと思いますが、
古田様が終始メッセージされていた
「薬剤師が参加すると褥瘡の早期治療が可能になる」
という事が世に広まれば、地域医療の中で薬剤師が存在感を示していくのだろうと感じました。
また質疑応答の際に、古田様から褥瘡と在宅医療の繋がりについて下記の様なお話がありました。
「今後薬剤師が在宅に関わる事は多くなり、在宅に行けば褥瘡は必ず目にする。
その際に医師・看護師が困っている褥瘡で薬剤師が頼られるようになる事が必要である。
処方に意見が言えるのは薬剤師だけであり、褥瘡は医師も困っている事が多く、意見が通りやすい。
薬剤師が関われば早く治る実績もある。それができれば今度はドクターから薬剤師に相談が来る様になる。」
薬剤師の地域医療への積極的な参画が期待されて久しいですが、今回の勉強会を通じて在宅医療の中でも薬剤師だから出来る事がある事を再認識しました。
(薬剤師が活躍できる場面は対人業務の中に大きく広がっているとのだと感じました。)
本ブログが今後の在宅医療の参考になれば幸いです。