8月以降、多くの薬局やドラッグストアへオンライン研修を実施して参りました。
研修後のアンケートではオンライン研修について感じた事を記載頂いており、これまで約400名以上の受講者から感想・コメントを頂きました。そのうち98%の受講者より、
・非常に良かった
・思っていたより対面研修との差が無かった
といった感想を頂き、残りの2%の方に関しても、
・直接会って話したかった
など、オンライン研修に対するネガティブな見方というよりも、対面コミュニケーションへの強い思いを示される内容でした。
今回のブログでは受講者の声より、オンライン研修を企画する際の留意点を取り上げてみたいと思います。
それでは、まずオンライン研修に対する前向きな声とその背景を見てみましょう。
前向きな声1:対面研修と遜色無いと感じた
前向きな声2:グループワークで意見が交わせるのが良かった
これらの声の背景には、
・講師⇔受講者、受講者間でコミュニケーションが取れた事
(ブレイクアウト機能によりグループワークが実施できた事)
があります。受講前の想像と比べ、コミュニケーション機会が豊富にあった事が前向きな声に繋がったものと思います。
前向きな声3:同期と顔を合わせて話す事ができて良かった
新人薬剤師から多く頂いた感想です。今年度は入社以降、同期で集まる機会が無かった薬局が多く、業務上の悩みや近況について同期と話し合えた事が背景にある様です。
前向きな声4:集合研修よりも移動の負担が少ない
こちらの感想も多くの方より頂きました。集合研修の場合、開催地域以外から参加する方は長距離の移動が必要でしたが、オンライン研修では自店舗・近隣店舗での受講が可能な為、負担軽減に繋がった様です。
次に、改善要望とその背景を見てみましょう。
改善要望の声1:通信、動作が不安定であった(音声が途切れる・画面が止まる)
こちらは同一研修においても受講者間で差(例:通信の安定性)が見られました。
この背景に各受講者のデバイス・回線状況のバラツキがあると推測しています。
以前のブログ「薬剤師向けオンライン研修の準備」でも記載しましたが、受講場所で通信テストを実施し、不安定な場合は代替案(例:有線の準備、電波状況が良い場所での受講)の検討が重要となります。
改善要望の声2:同じ場所で複数名参加した為、音声が聞き取りづらい
1人1台のデバイス、1人1部屋で受講を頂く事が理想ですが、店舗状況やデバイス台数より、必ずしも実現できるとは限りません。その場合、
・複数の受講者が同室で受講する場合、できる限り距離を取った上でイヤホンを使用する
・マイクの音量を調節し、他受講者の声や音を拾わない様に設定する
などの環境整備が必要になります。
冒頭でご紹介しました通り、オンライン研修に対して9割以上の受講者より前向きな声を頂きました。オンライン会議システムの特徴や機能を十分に活用する事で対面研修と遜色無い学習環境になる事が分かりました。
(上記の特徴や機能の活用例は「薬剤師向けリアル(対面)研修とオンライン研修の違いと学習成果」をご覧下さい。)
一方、受講環境(回線・受講場所)の改善要望は多くの方より頂きました。
対面研修時以上に、受講環境の整備は重要な課題となります。研修を企画する薬局の事務局様の負担が増しますが、オンライン研修を選択する以上は避けて通れない事も事実です。
オンライン研修の本格的な実施は今年からという薬局も多いかと思います。
弊社ではオンライン会議システムを活用したプログラムのご提供は勿論の事、研修準備に関するご相談にも対応させて頂いております。
オンライン研修をご検討の際にはぜひお気軽にお声掛け下さい!