弊社営業担当者は、地域医療を担う一員として、地域医療に貢献し、最終的には利用者様、患者様、そしてそのご家族のお役に立ちたいという思いで、他職種事業所を訪問し、他職種との連携構築に取り組んでいます。
日頃は、一般的な介護支援事業所のケアマネジャー様や、訪問看護ステーションの訪問看護師様を訪問し、さまざまな情報交換を行うことで、薬剤師としてサポートできることに取り組んでいます。その中で、とある基幹病院付属の訪問看護ステーションを訪問した際、責任者である看護師長様より「退院時カンファへの参加は可能ですか?」とご質問をいただきました。当院ではこれまで、退院時カンファには患者様またはご家族、主治医、担当看護師、病棟薬剤師が参加し、カンファを行ってきましたが、居宅対応で薬剤管理が必要となった際に、対応していただける薬局探しに苦労することが多かったとのことです。
ほとんどの患者様は通院時に門前薬局で薬を受け取り、入院時には院内で対応するため、自宅近隣にかかりつけ薬局を持つ方が少なく、居宅対応を依頼する薬局が決まるまで時間がかかってしまうことが多かったそうです。日頃から保険薬局に退院時カンファにご参加いただければ、事前に患者様の状況を共有でき、薬局側は準備が可能となり、病院側も薬局探しの手間が省けます。もちろん、患者様やご家族も安心して居宅療養に移行できるため、三者にとってwin-win-winの関係が築けるとのお話でした。
参加した薬局がすべての患者様に対応できるというわけではありませんので、その点もお互いに理解したうえでカンファを行うとのことでした。当院では、最終的に退院時カンファは入退院支援室で対応しているため、看護師長様より支援室長をご紹介いただき、ご挨拶の機会をいただきました。私たちがご挨拶に伺うと、大変喜んでいただき、患者様が退院される際のさまざまなご苦労を伺うことができました。さらに、今後も顔の見える関係をしっかり築いていきましょうと、とても良い活動につながりました。
病院の退院支援室や地域連携室は少し敷居が高い印象がありますが、薬剤師としてほんの少しの勇気と気概を持って訪問してみることで、新たな視点での活動が広がるかもしれません。地域医療に貢献する方法はさまざまあると思います。どのような形で貢献できるのか考える良い機会となりました。
ご参考になれば幸いです。
(田辺三菱製薬プロビジョン株式会社 営業担当)