【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第46号】心に寄り添う服薬指導~共感的理解が、信頼を生む~

― 共感的理解が、信頼を生む ―

ミラノ・コルティナオリンピックで、りくりゅうペアがフィギュアスケート・ペア競技で金メダルを獲得しました。
ショートプログラムでの致命的なミス。しかし翌日のフリーでは、世界最高得点となる完璧な演技。
「世界中が泣いた」と報じられたあの瞬間に、胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。

私自身も、思わず涙がこぼれました。

なぜ、あれほどまでに人の心を動かしたのでしょうか。

それは単に“完璧な演技”を見たからではありません。
ショートで失意に沈む木原選手の姿、静かに寄り添う三浦選手の姿を、私たちは目の当たりにしていたからです。

絶体絶命の状況からの再起。
その背景を知っていたからこそ、フリーの演技はよりドラマチックに映りました。

私たちは無意識のうちに、
彼らの立場に立ち、気持ちを想像し、背景を理解しようとしていた。

これが「共感的理解」です。


共感的理解とは

共感的理解とは、
目の前に起きている“事象”だけでなく、
その背景にある過去・環境・感情まで理解しようとする姿勢のことです。

事象の表面だけを見るのか。
背景まで含めて理解しようとするのか。

その違いは、相手への向き合い方を大きく変えます。


いま薬剤師に求められていること

調剤報酬制度は、「実績」と「継続的な関わり」をより強く求める方向へ進んでいます。
フォローアップをしていなければ評価されない時代です。

・患者様のもとへ訪問し、残薬整理や服薬支援を行う
・生活背景を把握し、多職種と連携する
・継続的なフォローで行動変容につなげる

これらは単なる業務項目ではありません。

その土台にあるのが、
患者心理を理解しようとする姿勢=共感的理解です。

共感がなければ、
生活背景は引き出せません。
信頼がなければ、継続フォローにはつながりません。

小手先のトークスキルだけでは、本質的なコミュニケーション力は育ちません。


共感的理解ができる薬剤師になる為には

共感的理解ができる薬剤師は、

・患者様の言葉の奥にある本音を捉える
・医師や多職種との連携がスムーズになる
・薬歴や情報提供が“伝わる記録”になる

結果として、
「また相談したい」
「この先生に任せたい」
と選ばれる存在になります。

ここには、再現性のあるスキルと訓練が必要です。


“感覚的な共感”を“再現可能なスキル”へと昇華させる

弊社は、服薬指導の場面で

「患者心理を踏まえ、行動につなげるコミュニケーション」

を実践レベルで身につけるかかりつけ薬剤師育成プログラムを提供しています。

服薬指導の際のコミュニケーション研修〈論理編〉 https://ptc.co.jp/humanskill-1.html

・プロブレム意識に基づく傾聴力
・第三者が見ても分かる薬歴作成力
・医師に読んでもらえるTR作成力

服薬指導の際のコミュニケーション研修〈心理編〉 https://ptc.co.jp/humanskill-2.html

・患者様の気持ちに寄り添う「受容・共感」力
・患者様の受け止め方を予測する力
・受け止め方を踏まえて伝える力

論理と心理の両面から体系的に鍛えることで、
“感覚的な共感”を“再現可能なスキル”へと昇華させます。


制度が変わるとき、評価軸も変わります。
評価軸が変わるとき、求められる人材像も変わります。

その変化に応える鍵が、
共感的理解を基盤としたコミュニケーション力です。

PTCの「かかりつけ薬剤師育成プログラム」は、
その力を現場で発揮できる形にまで高めることを目的としています。

詳細は弊社プログラム紹介サイトhttps://ptc.co.jp/kakaritsuke-humanskill.htmlをご覧ください。
随時、お問い合わせを受け付けております。