【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第20号】「薬剤師という職業=人と関わり、質の高いコミュニケーションをとってこそ本領を発揮」

先日、『これが私の薬剤師ライフ(日経ドラッグインフォメーション編)』(日経BP)を読んでみました。

大学薬学部が6年制に移行してから卒業した50人のキャリアについて、紹介されている書籍です。(既に読まれた方も多いかとは思いますが…。)薬剤師といっても働き方は多種多様ですが(薬剤師から転職した方もおられます)、50人の50通りの働き方や想いが紹介されています。

薬剤師としてのキャリアを歩む中で、自身と向き合いながら自己実現を模索していく姿がリアリティがあり、共感できる部分が多いです。

書籍のなかで、ドラッグストアで経験を積んだのち、在宅を手掛ける薬局に転身した飯塚さんの記事がとても印象に残りました。とても優秀な方で、入社後4年で管理薬剤師となり、店舗スタッフの育成と業務改善で成果を上げたそうです。その功績が認められ、更に応需処方箋数が多い店舗の薬局長を任され、大規模な業務改善に成功(残業時間を半減)し、その後も様々なキャリアを積んだ後、在宅医療を志望して転職し、看取り支援に携わるようになったそうです。

飯塚さんが仕事をしていくうえで大切にしている軸が2つあるそうです。

「ブレない2つの軸とは・・・」

  1. 「薬剤師としてはこうあるべきだ」という一方的な固定概念を捨てること

~医療現場においては時に、「経営的な正義」と「医療的な正義」がぶつかることがあり、その場合には単に薬剤師としての専門性を振りかざすのではなく双方の考えに理解を示しながら、最適な決断ができるように考えることが大切である。~

  1. 「価値あるものを、必要な人に適切に届けること」

~どんなに素晴らしい薬でも、その薬の情報が患者に正しく伝わらなければ、誤使用や医療事故につながり信頼を失いかねない。人間関係も同様であり、伝え方ひとつで相手の信頼を失う場合もあれば、的確な情報を提供することで、強固な信頼関係を築くこともできる。~

飯塚さんが大切にしている2つの軸は、弊社の「かかりつけ薬剤師育成プログラム」のベースとなるコミュニケーションの考え方と一致しています。

  1. は、傾聴力(共感的理解)
  2. は、分かりやすく伝える力、「相手の受けとめ方」に力点を置いたコミュニケーション力

まさに、コミュニケーションとは、一方通行ではなく双方通行であり、伝えたいことが意図通りに伝わらなければ意味が無い・・・。コミュニケーション力を上げるには、しっかりとしたポイントやノウハウの習得が必要不可欠です。コミュニケーション力は、先天的な能力ではなく、後天的に身に着けられる能力です!

「対物業務」から「対人業務」へと重点シフトした薬剤師業務のレベル向上を見据え、薬剤師の教育計画をお考えの際には、弊社ヒューマンスキル開発プログラムを選択肢のひとつとしてご検討頂ければ幸いです。

上述の飯塚さんのように、薬剤師という仕事は、

「人(患者様・地域医療を支える多職種の方々)と関わり、質の高いコミュニケーションをとってこそ本領を発揮できる」仕事です!

~【PTC かかりつけ薬剤師育成プログラム(ヒューマンスキル編)】~

「分かりやすいコミュニケーション研修」
「気持ちに寄り添うコミュニケーション研修」
「後輩指導ためのコミュニケーション研修」
「多職種連携の際のコミュニケーション研修」

弊社ホームページ上、ウェビナー動画にて各プログラムの詳細をご案内しております。

https://www.ptc.co.jp/pharmacist/movie/index.html

是非、ホームページをチェックしてみてください!