【保険薬局支援事業便り第17号】「地域の見守り役としての薬局への期待 (その2)」

弊社営業担当者は、薬局と他職種との連携関係構築活動の一環として、地域包括支援センター(包括センター)を訪問しています。

前回のブログ(【保険薬局支援事業便り第16号】「地域の見守り役としての薬局への期待 (その1)」 | 『生き残る薬剤師』になる為に (ptc.co.jp))の中で、薬局長が自ら包括センターを訪問して「顔の見える連携」関係を構築し、認知症や、高齢で調子が悪そうな患者さんの見守り役として薬局が地域貢献していく最初のステップをご紹介しました。

弊社担当者は、前回のブログでご紹介した事例を他の地域の包括センターで話してみたのですが、同様のご意見を頂きました。このような取組みを拡げることが、当該地域におけるご支援薬局の存在感を高めることに繋がるのではと考え、ご支援している別地域の薬局長にこの話をお伝えしたのですが、気軽には訪問しづらい印象をお持ちでした。

そこで、認知症かな?という方や、高齢者で調子が悪そうな方が来局された際に、包括センターに情報提供する手順をまとめた「包括センターへの患者さま紹介マニュアル」をご提案し、試しに店舗に置いていただきました。

ある日、薬局長が処方箋を持参した患者さんとの会話の中で、高齢のご家族が怪我のために歩行困難になり、自分も腰が悪く介護に不安があるということを聞きしました。そこで薬局長は、患者さんのご了承のもと、その場で包括センターと電話相談した結果、翌日には患者さん宅にケアマネージャーが訪問して頂いたそうです。後日、患者さんが来局され、非常にありがたかった、と感謝の言葉を述べられたことを大変喜ばれていました。

薬局長はマニュアルが作成されたことで来局患者さんをより気に掛けるようになり、「このような患者さんが窓口に来たら」という意識が高まっていたことで、認知症に限らず調子が悪い高齢者がいるご家族のお話に耳を傾けたおかげだと思われたそうです。

後日、改めて弊社担当者が薬局長と同行して包括センターを訪問し意見交換したことで、少しでも気にかかる患者さんが来局された際には、迷わず包括センターに電話連絡出来る連携関係が出来たそうです。

薬局として包括センターをご訪問され、薬局としての地域貢献について意見交換されることも大切なのでは、と感じました。ご参考になれば幸いです。

(田辺三菱製薬プロビジョン株式会社 営業担当)