【保険薬局支援事業便り第14号】「訪問診療医師は、薬剤師の「残薬確認」を重視している」

今回14回目となる「保険薬局支援事業便り」、今月も田辺三菱製薬プロビジョン株式会社の営業担当が薬局支援の現場で感じた事や、薬剤師の皆さんにとってお役に立ちそうな情報をお届けしたいと思います。

『訪問診療医師は、薬剤師の「残薬確認」を重視している』

弊社営業担当者が、在宅診療に積極的に取り組んでおられる医師を訪問した際に伺った話です。訪問診療においては薬剤師との情報連携が特に重要とのお考えで、患者さんの服薬状況、保管状況、残薬の有無などの薬剤関連情報を、医師の“診療前”に共有することの重要性を強調されていました。

事前連絡(FAX)として、薬剤師から「4日分の残薬を確認、薬剤数量調整の必要があります」など、的確な診察と治療方針決定に繋がりうる情報があれば、「今後も薬剤師との連携を深化させたい。一方、薬局から事前連絡がなく、訪問診療時に残薬確認するようなことがあれば、信頼できる訪問薬局とは考えられず、薬局変更も考えます。」と、当医師から伺いました。

また、事務方担当者から、残薬情報・対応に関しては、クリニック内の情報共有や事務の簡素化の観点から、電話による疑義照会連絡よりもFAXによる事前連絡の要望をいただきました。

今回は、在宅療養支援診療所の一事例をご紹介しましたが、各訪問診療クリニック内のシステムが多様化している現状があります。改めて、配薬開始前に医師・事務とのコミュニケーションを深め、薬局対応ニーズ・要望を聞き取りしておくことが重要と再認識しました。

ご参考になれば幸いです。(田辺三菱製薬プロビジョン株式会社 営業担当)