新型コロナウイルスの影響による受診抑制や0410対応により、
・電話再診
・FAX処方箋
・長期処方
が増えてきました。
コロナ前後では患者さんの行動に変化の兆しが見えます。
ビフォーコロナにおいては、かかりつけ薬剤師制度が開始して約4年余り経過したものの、依然として医療機関での診察後に門前薬局でお薬を貰う習慣は根強く残り、制度自体の認知もあまり進んでいない現状がありました。
しかしアフターコロナにおいては、0410対応や新たな生活様式により、
「自宅の近くの薬局で薬を受け取る」
という選択肢に多くの患者さんが気づきました。
この様な患者さんの変化は、改めて薬局への期待を考える絶好の機会とも言えるのではないでしょうか。
そこで今回は、アフターコロナにおける薬局への期待と課題について
書かせて頂きます。
冒頭で触れた様に、依然門前薬局でお薬を貰う習慣は根強く残っていますが、0410対応や新たな生活様式を意識する事で、「自宅近くの薬局」で薬を受け取る患者さんが増えつつあります。
しかし、この様な患者動向は政策誘導の結果であり、「自宅近くの薬局」の努力ではありません。
やがて感染拡大が収束した際には、門前薬局を利用する生活に戻るだけです。
少しづつ外出への抵抗は薄れてきていますが、依然として受診抑制の傾向は続いています。
この様な環境下であればこそ、「自宅近くの薬局」には、これまで以上に
「薬剤の管理」
「服薬状況の把握」
を徹底する事で、患者さんの不安軽減が期待されています。
また、処方元からの期待にも変化があるのではないでしょうか。
これまでは気になった事があれば直ぐに受診していた患者さんが、電話再診・長期処方により直接医師に会う機会が減り、これまでなら気づけた患者さんの変調も医師が把握し辛い状況になっています。つまり「自宅近くの薬局」への処方元からの期待は、
「患者さんのフォローを行い、気になる事があればタイムリーに報告する」
事です。これまで以上に「処方元との連携強化」に取り組む事が期待されています。
4月に改訂された調剤報酬には処方元との連携が必要な加算が新設されました。
また来月より改正薬機法が施行され服薬後フォローが義務化されます。
この様に、制度上においても服薬後フォローやトレーシングレポートを通した「処方元との連携強化」が求められています。
では、これらの期待に応える為の課題とは何でしょうか。
結論から言いますと、
「処方元対応が出来る外部人材の活用」
です。
多くの薬局では「処方元対応」はエリアマネジャーの役割としていますが、現実は管轄店舗の人繰り(ヘルプを含む)や労務管理に終始しているのではないでしょうか。
また内部昇格(店舗勤務薬剤師→薬局長→エリアマネジャー)の場合、処方元対応の経験が少なく、中々重い腰が上がらないという話も耳にします。
そこで「餅は餅屋」の発想の下、豊富なMR経験のあるスタッフを活用し処方元対応を任せるのです。とは言え、やはり現任のエリアマネジャーにもその役割を担ってもらいたい場合は、エリアマネジャーが同スタッフと行動を共にする事で「処方元との連携」の在り方を肌身を持って体感する必要があります。
弊社では今年度より、田辺三菱製薬プロビジョン株式会社と協力し、豊富なMR経験のあるスタッフによる
「処方元との連携強化」
「他医療機関との連携強化」
「在宅患者の獲得」
の支援をスタートします。
(詳しくはブログ「田辺三菱製薬プロビジョン株式会社との営業協力・連携について」をご覧ください。)
上記3つの課題をお持ちであれば、お気軽にお声掛け頂ければ幸いです。
今回も、最後までお読み頂き有難うございました。