【かかりつけ薬剤師育成プログラム便り第16号】「薬局業務」管理研修のご案内

講座内容の一部を「かかりつけ薬剤師育成プログラム便り」としてご案内させていただきます。ご検討にお役立て頂けたら幸いです。

「薬局薬剤師の体系だった教育計画をたてて人材育成に力を入れていきたい」という中小規模の薬局経営者からのご相談がここ数年でとても増えています。

「今まで研修を企画・実施したことがない」という薬局は、実際のところかなり多いのが現状です。

しかし、2015年「患者の為の薬局ビジョン」や2021年「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会とりまとめ」、2022年「薬機法改定」「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ」などによって、2040年に向けて薬局・薬剤師が目指すべき方向性は提示されています。薬局経営においては、前例踏襲型のOJT(指導)や業務運営では、経営維持が難しくなってきました。

つまり、2040年に向けた人材育成の必要性・重要性が認知され、教育研修のご相談が増えているわけです。ということで、薬局スタッフの教育・研修をお考えの皆様に、是非ご案内したいプログラムのひとつ、「薬局業務」管理研修について、ご紹介させていただきます。

対象者層は、入社2,3年目~薬局長候補の方々となります。

とくに↓

・クレーム対応の型を学ぶ機会が無かった方

・モノ・コト系の実務経験が少ない、あるいは(体験的に)学ぶ機会が少なく、「でも、なんとかなるだろう」と思っている方

には是非ともご受講いただきたい内容です。意外と知らない薬局業務の目的・背景・業務運営のポイントについて、しっかりと理解を深められる研修プログラムです。

研修の内容

①クレーム原因と発生時の留意点 「患者の意図に合わせた対応」

 →患者の意図に合わせた対応とは?
 (※実際に発生したクレームの生音声(アイセイ薬局様の実際のケース)を使用して、事例検討)

 →クレーム発生時の組織対応

②在庫管理・棚卸の意義と目的 「資産管理と医療安全の確保」

 →在庫管理…数量・品質管理/資産管理/医療安全
 →適正在庫を維持する為の要点→感覚ではなく数字で判断
 →棚卸…決算時の資産調査/医薬品の適正管理
 →棚卸で差異が出た場合の対応…原因究明/原因に応じた対応

③利益の意義と業務との関係性

 →売上・利益の考え方/数値管理の例/事例検討(PL分析と売上総利益向上策検討)/利益向上の具体例
 →適正な利益創出を意識した日常業務の運営

④レセプト請求の意義と留意点

 →レセプト請求とは(保険診療ルールに適合しているか)
 →請求したレセプトの審査方法について(突合点検/縦覧点検)
 →レセプト審査後(払戻=レセプト差し戻し/査定=請求額の減点)
 (※実際の払戻事例(アイセイ薬局様の実際のケース)を使用して、事例検討)
 →レセプト請求を適正に行う事の意義

PTCの「薬局業務」管理研修の特徴は、現実的で実務で活かしやすい「リアルな事例検討」を盛り込んでいることです。実際に、店舗でクレーム発生の経験がなくても、レセプト審査で差し戻しの経験が無くても、本研修で疑似体験的に学んでいることにより、対応力が上がります。

在庫管理・棚卸の意義と目的については、流れ作業的に業務を理解はしていても、その意義や目的についてしっかりと認識している薬剤師は、意外と少ないのではないでしょうか?利益の意義と業務との関係性についても、組織人としてはしっかりと理解しておくべきテーマとなります。

薬剤師は医療人であると同時に組織人でもあります。視座を高く持った薬剤師スタッフが多ければ、薬局運営の質は必然的に上がります。

薬剤師の教育研修をご検討されていましたら、「薬局業務」管理研修から着手するのもお奨めです。

本研修の受講者の評判はとても高く、「研修を受けておいて本当によかった!」「実務で役に立ちました!」という嬉しいお言葉を沢山頂いてます。

ご関心がございましたら、是非、動画『「薬局業務」管理研修』 をご確認くださいませ。