株式会社フタツカホールディングス(フタツカ薬局グループ)様
今後の薬剤師に存在価値について、兵庫県を中心に67店舗を展開するフタツカ薬局グループ代表の二塚さんにお話をうかがいました。
報酬に見合う価値提供の為にはコミュニケーションを学ぶ必要性がある
医薬分業がスタートした頃、患者さんより、これまで(院内処方)に比べ負担が多くなる事に対して説明を求められる事が多々ありました。
薬局で薬をお渡しする事のメリットを説明しご納得を頂いてからお金を頂く、当時はそんな時代でした。
やがて医薬分業に対する患者さん側の理解も広まり、わざわざ説明をする事が少なくなってくると、多くの薬剤師が現行業務に対して
「患者さんに満足してもらっている」
と錯覚する様になりました。
一方、最近では多方面から
「薬剤師は報酬に見合う付加価値を提供していないのではないか?」
という指摘を頂く様になりました。
昨今の環境動向からすれば保険薬局をサービス業と捉えるのは自然な流れです。
我社も医薬分業推進の30年間を振り返れば「CS目線が十分ではなかった」という自戒の念があります。
医薬分業が始まった頃と比べ
「お金を払って頂いている患者さんへ、それに見合う価値を提供しよう」
と発想する人は少ない様に感じます。
提供する薬はどの薬局でも同じですから、コミュニケーションこそが付加価値の源泉だと考えていますが、それに対する弊社スタッフの意識やスキルは十分ではありません。
これまで社内教育は手弁当ではありますが様々なテーマで行ってきました。
ただ、それらのテーマの中には「コミュニケーション」はありませんでした。
今こそサービス業の原点に立ち戻り、コミュニケーションを学ぶ必要があると感じています。
また我々は組織である為、学びを属人的にするのではなく仕組みのレベルに昇華させなければなりません。
その為、体系的にコミュニケーションを学ぶ環境を創りたいと思っています。
「コミュニケーション」を我々の業界に合う様にリメイクしている
プラザコンサルティングさんのプログラム内容の話をお聞きした際に、
「論理的に整理されており、我々の業界に合う様にリメイクされている」
という印象を持ちました。
多くの業者さんが「コミュニケーション」研修を実施していますが、一般論の内容が多く、その様な場に弊社スタッフを参加させても消化不良になると感じていました。
「コミュニケーション」研修は、現場で実践しやすい学習内容になっている事が重要だと思っています。
時代環境の変化に即応した学習内容のバージョンアップを!
制度依存業界と言われて久しいですが、これまでの薬局にとって主要な環境要因は国の制度や医師でした。
一方今後は、市場や顧客(患者・健常者)も含まれる事に疑いの余地はありません。
環境要因の範囲が拡大すれば、それに伴い必要な学習内容も変化します。
プラザコンサルティングさんには時代環境の変化に合わせてバージョンアップしたプログラムをご提供頂く事を期待しています。