株式会社アイセイ薬局様
地域医療へ貢献し続ける為に求められる薬剤師教育について、薬局事業支援本部本部長の立入さんにお話を伺いました。
創業以来一貫して、地域医療への貢献を目指してきた

弊社は大病院の前で、高度な医療を支援するというよりは、地域に根差したクリニックと密に連携を取り、地域住民のあらゆる相談に対応する事に重きをおいてきました。
この背景には、「未病から在宅までのあらゆる状態の患者さまの健康をサポートしたい」という思いがあります。
全店で「健康増進支援薬局」の認定を目指している事も、この思いの表れの一つです。
今後の「鍵」は、複数の医療機関や関係機関と連携を図る事
電子処方箋やリフィルが普及していく中で、今後は主処方元以外の地域の医療機関をはじめ、介護支援事業所、訪問看護ステーションとの連携が重要になっていきます。例えば、顔も知らない薬局薬剤師からトレーシングレポートを送付されても、好意的に受けてもらうのは難しいと思います。
今後、地域医療への貢献を果たす為には、日常から地域の医療機関や関係機関とコミュニケーションを取り、「顔の見える関係」を創る事が大切です。
地域住民のあらゆる相談対応に必要な薬剤師の「基本」を学ぶ
弊社では、地域住民の健康・疾患に対してマルチに対応出来る様になる為に、入社からの3年間は「基本」を学ぶ期間と位置付けています。弊社の教育体系は、入社3年後に管理薬剤師ができる状態を目指し、「医療人」「企業人」の両面で必要となるマインド・スキルが身につく構成になっています。
薬局薬剤師のコミュニケーションの「基本」は、プラザコンサルティングに依頼
患者さまはもちろんの事、地域の医療機関や関係機関と「顔の見える関係」を創る上でも、薬局薬剤師にはこれまで以上にコミュニケーション力が求められます。その一方、苦手意識を持つ薬剤師が多い為、充実した教育機会が必要だと考えています。
そこで、長年に渡り、薬剤師の実務場面に特化した体験学習型のプログラムを持つプラザコンサルティングさんに依頼し、コミュニケーションの「基本」を体系的に学ぶ機会を設けています。
接遇研修に加えてコミュニケーション研修を行う「ねらい」
弊社では接遇研修も実施していますが、それに加えてコミュニケーション研修を実施する「ねらい」があります。接遇研修で教わる事をさらに深化させ、患者さま・来局される方に寄り添った考え方やコミュニケーションを学ぶ事で、様々な臨床場面に適応できる実践力が身につくと考えています。
また、弊社にはプラザコンサルティングさんの研修受講者が多くいる為、学習した内容は世代間の共通言語になっており、OJTの場面でも活かされています。
薬剤師の実務場面に特化した「体験学習」と行動変容に繋げる為の「仕掛け」創り

研修の目的は学習した事を実践する事、つまり行動変容です。行動変容の為には、まず「分かっている」と「できる」の差に「気づく」必要がありますが、Eラーニングや動画学習では「気づく」事はできません。プラザコンサルティングさんにはこれまで同様、薬剤師の実務場面に特化した体験学習により、「気づく」為の場創りを期待しています。
また、研修の効果性を高める上で、「気づく」から着実に行動変容に繋げる為の「仕掛け」について、継続して相談にのっていただきたいと思います。