株式会社サノ・ファーマシー様
「これまで」からの転換の必要性とこれからの薬剤師に求められる事について、代表取締役社長の佐野さんにお話しを伺いました。
保険調剤に偏り過ぎていた「これまで」からの転換
調剤基本料が新設された昭和47年以降、経済的誘導の下、多くの薬局は門前薬局として処方元やその患者への対応(保険調剤)に専心してきました。
創業以来、地域との垣根が低く、病気以外のあらゆる生活の相談事に対応してきた弊社も、例外ではありませんでした。
時代は進み、少子高齢化が取りざたされている昨今、薬局は「どんな時でも薬を安定的に供給し続ける事で、地域全体の医療や介護に貢献する」役割へと転換する事が求められています。
今後、薬剤師に求められるのは「専門性」「連携」「人間性」
地域医療や介護に貢献する為には、処方医との連携に必要な薬学的「専門性」、在宅患者の服薬支援の為に
必要な多職種との「連携」、そして、患者・他職種から信頼を得る為の「人間性」が薬剤師に求められます。
3つ目の「人間性」は、医療従事者としての使命感、他者への優しさ・思いやりの2つから構成されていると考えています。
「現場あるある事例」により臨場感がある内容
PTCさんには、弊社の若手層に対して「薬学」「コミュニケーション」に関する研修をお願いしています。
実際に現場であった事例に基づく内容になっている為、受講者から「臨場感があり、実践するイメージを持ちやすい」という声があがっています。
また当社では受講後に、社内に向けて研修内容を報告する事がルールになっている為、受講者の周囲の方へも良い影響があります。
店舗間の温度差を解消する鍵は薬局長にあり
当社には50を超える店舗がありますが、業界の潮流に対する捉え方については、店舗間でバラつきがあります。
それ故、冒頭で触れた「これまでからの転換」に対する店舗間の温度差を感じます。これを解消する為の鍵と
なるのは薬局長だと考えています。
今後PTCさんには、若手層への教育に加え、店舗間の温度差を解消する為のサポートを期待しています。