研修内容の実践事例~1年目研修~

ブログ「服薬指導の際の専門用語」でも書かせて頂きましたが、
多くのお客様より、

「受講者に研修で学習した事を現場で実践してもらう為の良い方法は無いか?」

という声を頂く事は少なくありません。

弊社のかかりつけ薬剤師育成プログラムの各研修では、研修の合間や最後に

「講義・実習を通して気づいた事」
「その中で職場で実践する事」

の2点を受講者に書き出してもらう時間を取っています。
そして、上記研修の数か月後に「その中で職場で実践する事」の成果発表を目的とした、フォロー研修を実施します。

今回はかかりつけ薬剤師育成プログラム1年目で実施している論理的コミュニケーション研修の参加者が職場で実践した事とその結果の一例をご紹介します。

1年目研修のテーマは

「薬局実務における論理的コミュニケーション
(「分ける」ことで「分かる」コミュニケーション)術の習得」

です。研修内容の詳細はブログ「1年目研修」をご覧頂ければと思います。

(例1)
患者さんに薬の説明をする際に、最初に何種類のどのような薬が処方されているかを明確にしてからお薬一つ一つを説明したことで、最初から最後までしっかり話を聞いてくれました。

→この事例では、「患者さんにお伝えしたい事は6つあります(6つに『分けて』お話します)。」と患者さんに冒頭でお伝えた事で、話の全体像が見えるコミュニケーションになりました。患者さんにとってはストレスが少ない説明となっています。

(例2)
疑義照会の際、今までは患者さんへ「少々お時間を頂きますと」と伝えていましたが、「15分~20分程お時間を頂きますが」と時間を定量的に伝える等にした事で、患者さんが待てるかどうかの判断をしやすくなった様に感じます。

→この事例では、「定性的な言葉から定量的な言葉遣い(数字)に意識して変えた」事で薬剤師が患者さんに伝えたい事が認識の齟齬無く伝えられたコミュニケーションとなっています。(言葉を『分ける』際の視点①抽象的⇔具体的、②定性的⇔定量的)

(例3)
患者さんから質問を受けた時に質問内容が漠然としている事が多い為、こちらからも質問(深掘)をする様にした事で、患者さんの疑問を解決する情報を得る事に役立ったと同時に、話を聞いている事を態度で示すことができた為、患者さんの不安を解消する事ができた。

→この事例では、「漠然とした質問、つまり抽象的な質問内容を逆に質問(深堀)した」事で、具体的な情報を基に双方で認識合わせが出来たコミュニケーションです。更にその結果、患者さんが薬剤師に対して「親身に私の質問を聴いてくれている・・。」という安心感が芽生えています。

 

前回のブログ「総務・人事・経理ワールド2018」で、

「研修の後どの様な効果があるのか・あったのか?」

という関心が高い様に感じられました。

と記載致しましたが、コミュニケーション研修の効果測定は数字化する事が難しいのが実情です。
弊社では冒頭に記載しましたフォロー研修を通して、研修で学んだ事が実務にどの様な効果があったのかを可視化しています。

また各参加者が現場で実践した事を他の参加者へ発表する場(フォロー研修)を持つ事で、

・学習内容の実践度合いを高め、
・個人の成功事例を他メンバーの学び・意欲喚起に繋げる

様な効用を狙っています。

研修で学んだ事の実践度合や効果にお悩みがございましたら、是非お気軽にお問い合わせください。