今年度の新入社員研修について【PTCスタッフ発信】

4月も終わりに近づきましたが、
既に新入社員の方が現場に配属されている企業、
まだ研修中の企業など様々かと思います。

弊社ではこの4月に多くの新人薬剤師の研修に携わらせて頂きました。
今回は新人薬剤師研修を通じて感じたことについて書かせて頂きます。

厚労省から「患者のための薬局ビジョン」が発表され2年が経過し、
調剤専科の薬局では5年10年先を生き残れない環境になると言われています。
ほぼ全ての薬局・ドラッグストアでは進度の差こそあれど、
「かかりつけ薬剤師」を目指す方向に向かっているのではないでしょうか。

今年社会人1年目を迎えた薬剤師の方々は
実務実習の現場で先輩薬剤師がかかりつけ薬剤師を目指す、
という空気は感じていらっしゃったのではないかと思います。

某薬局の御担当者様からも

「最近の薬学生は昔に比べ話の中で『コミュニケーション』という言葉が多く出るようになった。」

というお話もうかがっておりました。
このような背景からもコミュニケーションに対する必然性の高まりは
企業のみならず学生にも広がっていることを感じています。

しかし、まだ全体として『コミュニケーション』はバズワードとなっている実態が有ると言えそうです。

以前のブログでも記載したことがありますが、薬剤師の方々にとって、
コミュニケーションの対象は患者のみとの認識が強いようです。


対患者へのコミュニケーションを全く意識していない薬剤師は恐らくいないのではないでしょうか。
新人の方にも同様の印象を受けます。

しかし、厚労省のページでは薬局ビジョンの中身には
医療機関との連携・地域包括ケアについての記載があります。
記載のある医療機関(病院医師・看護師・他薬局薬剤師・ケアマネージャー等)
を対象としたコミュニケーションを意識されている薬剤師はどれだけいるでしょうか。

今後の薬局の在り方として示される地域包括ケアにおいては、
患者のみならず他機関との連携は必須です。
他機関との連携を考えた際にも当然ながらコミュニケーションは必要となり、
同じ「コミュニケーション」という単語ですが対患者と理論は同様でも目的は異なります。

コミュニケーションの手法を勉強したとしても、
活かすべき状況を認識していなければ意味がありません。

先に記載した通り、
企業・薬学生の中でコミュニケーションの必然性は高まっています。
その中でコミュニケーションは対患者・・といった思い込みを持たず、
国の示す方針に真に近づくためには、
対患者以外のコミュニケーションも意識することが大切ではないでしょうか。

業務・コミュニケーションに関しての思い込みの少ない
新人・若手段階での意識改革が、
今後かかりつけ薬剤師を目指す為の効率的な手段かもしれません。

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